1月中旬、SMAP解散というニュースが日本中を駆け巡った。NHKはトップニ
ュース扱いで報じ、共同通信や時事通信も速報を流した。

 アイドルの解散がニュースを占拠する……、平和な日本、なによりである。

 さて、そのSMAPがこれまでのアイドルの境界を超えたスーパーグループであ
ることに異論を挟むつもりはない。

 バラエティや司会業などの他分野へのアイドルタレントの本格的な進出は、
おそらくSMAPの5人が先駆けだと言っても言い過ぎではないだろう。

 しかし、自由な言動で、ひとつの時代を変えて来たとみえる、現在40歳代
(香取慎吾さんは38歳)の彼らが、今回の解散騒動に際しては、何一つ、自
らの意志を発信できないというのは一体どういうことだろうか。

 圧力か、自主規制か、それとも大人の事情か? 木村拓哉さんがラジオで発
言した通り、「いまは言えない」というのが限界なのだろう。