「案の定」というか、結局、日本は自ら責任を取ることのできない国家なの
だ、そう認識するニュースが流れた。 

〈東京電力福島第一原発の事故をめぐり、検察当局が、業務上過失致死傷な
どの疑いで告訴・告発された東電幹部や政府関係者ら全員を、不起訴処分にす
る方向で調整していることが8日、わかった。今月中にも処分を出す見通しだ
〉(朝日新聞)

2011年3月以来、ずっと訴えて来たのが東京電力への最低限の捜査だ。国
家的事故を前に1ミリたりとも証拠を欠かしてはいけない、そう思った私は、
当時、出演していたテレビやラジオで、繰り返し、繰り返し、東京電力への捜
査、少なくとも本店の証拠保全を行なうべきだと主張してきた。