甘利大臣の辞任は当然だろうが、野党が鬼の首でもとったように「口利き」を非難しているのには違和感がある。これまでに一度も口利きをしたことがないなんて国会議員がいたらお目にかかりたい。秘書の大きな仕事の一つは口利きだ。

「何んでも、いつでも相談に」などと呼びかけている某野党なんか、スケールこそ違え、もっぱらそれを仕事にしているではないか。

むろん、金をもらってはまずいが、と言っても大抵もらっているのだが、口を利く方もなんらかの見返りを期待しているのは間違いない。票をもらうか、金をもらうかの違いだけ。

予想どうり、一色武なる告発者が、怪しげな人物ということが徐々に明らかになってきた。『週刊新潮』(2月4日号)なんか、ズバリ「『甘利大臣』を落とし穴にはめた『怪しすぎる情報源』の正体」。S社が薩摩興業という会社だということも明かしている。

一色武なる人物が3年前まで八王子の右翼団体の構成員で、NPO法人「国際人権教育センター副理事長」なる名刺を勝手に作って持ち歩いたり、かなりいかがわしい人物だということがよくわかる。秘書とフィリピンパブに入り浸りだったというが、どちらが誘ったかわかったもんじゃない。

だいたい、薩摩興業自体が「なぜ告発したのかわかりません。社長と一色は関係が完全に切れています」というのだから、ますます怪しい。

『文春』の取材謝礼だってたかが知れている。だいたい一般の人が考えている金額とは一桁違う。

一色武氏については、まだいろいろいかがわしい情報があるのだが、確認でき次第、お伝えする。


花田紀凱



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