今回の安保法制審議ではっきりしたことは、もう民主党は終わったということだ。問題だらけだったが、曲がりなりにも三年間、三代の総理が政権を握っていたからには、当然、日本の安全保障や国防についてそれなりの考えがなくてはならない。公党としてそれを示す必要がある。
与党の安保法制に異議があるなら、対案を提示しなければならない。対案を示してこそ、与党案と比較ができるし、お互いの足りないところおかしなところを検討できる。妥協点が見つかるかもしれない。
ところがそれができなかった。党内には集団的自衛権を認める議員も少なくないからだ。岡田克也代表だって、政権についていた時は認めていたではないか。
対案を出せないから、些末な揚げ足取りに終始し、時間ばかり食う。
220時間も論議して、議論が深まらなければこの先、何十時間やったってまとまるわけがない。
もう一つ。民主党の岡田克也代表も枝野幸男幹事長も、国会の外の動きばかり気にしていた。シールズ様様で持ち上げっぱなし。あなたたちが仕事するのは国会の中だろ。
党内すら統率できないリーダーが国を治められる訳がない。国を任せられる訳がない。
もう一度いう。民主党終わった。
花田紀凱
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