『週刊新潮』(8月6日号)は「通巻3000号記念特大号」。
昭和31年の創刊から60年、現在の週刊誌のスタイルはすべて『新潮』がつくったと言っても過言ではなかろう。
グラビアがあって、コラム、連載小説、エッセー、そして特集という誌面構成も、関係者のコメントをつないで記事にするという記事作法も『新潮』の“発明”だ。
「俗人が興味を持つのはカネと女と事件」と喝破して『新潮』を創刊した斎藤十一氏の偉大さを改めて思う。
ちなみに『FOCUS(フォーカス)』創刊の時の斎藤氏の言葉は「キミは殺人者の顔が見たくないか」。
その『新潮』、右柱の「ブレーキが壊れた中国の『反日』『反日』『反日』」、左柱の「『浅田真央』復帰を邪魔する『実父』女性暴行逮捕の被害届」より、山口瞳、山本夏彦両氏のコラム再録の方がおもしろい。
殊に山本夏彦さんのコラムは今、読んでもそのまま通じる、少しも古びていない。読んでいて、そのリズムが心地良い。
『週刊文春』(8月6日号)のスクープは「『年金情報』101万人流出犯は中国サイバー部隊!」。
何となくそうであろうと見当はついていたが『文春』によると、
〈ハッカーグループの所在地が、中国の上海など複数の都市〉〈ハッカーグループを実質的に運営しているのは、中国人民解放軍のサイバー攻撃部隊「61398部隊」の別働隊とも言うべき、人民解放軍の陰に隠れて秘匿された組織〉
警察は今回の件を、中国人民解放軍による日本に対する初めての大規模なサイバー攻撃、と見ているという。
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産経ニュース【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】より
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コメント
犯人が誰かを指摘するのに右も左もあるか
>昭和31年の創刊から60年、現在の週刊誌のスタイルはすべて『新潮』がつくったと言っても過言ではなかろう。
私がセンショーナリズムなゴシップ誌を買う気がしない原因を作ったのは『新潮』だったのですね、今後は気の迷いが生じても『新潮』だけは買いませんわ
マルコポーロ