(花田)選挙後ということになると、目玉は維新だよね。維新がね、勝ったのか負けたのか。何もないところから、57人当選したのだから勝ったんじゃないの、という人もいれば、100人越すと言われていた勢いが50数人だったのだから、負けじゃないのか、関西地区以外はほとんど落っこちているんだから、そういう言い方もできますよね。評価が難しいんですよ。54人の議員が誕生したわけだから、それなりの勢力ですよね。みんなの党とやり直すのであれば、旧「太陽の党」グループは排除しなきゃいけないですよね。郵政では完全に対立していますし、竹中平蔵もいますし。自民と連携。公明外しですね。
(花田)負けたという顔でしたね。「週刊新潮」ではね、完全に負けた、という論調だよね。記事のタイトルが、「国政敗北で日本維新の会、空中分解がはじまった。動き出した、橋下リコール 激化する内部ゲバルト」記事のリード文でね、「大阪以外でほぼ壊滅。橋下徹大阪市長の国政挑戦は敗北という結果で幕を閉じた。だが、選挙の総括も終わらぬ間に大阪の地に響きだしたのは橋下リコールの足音。党を揺るがす怨念の内部ゲバルト。早くもはじまったハリボテ政党の空中分解」って厳しいよな。
(花田)ハリボテ政党っていうのは民主党のほうがふさわしかったけどな。
(花田)この記事に出てくるのがね、松浪健太の後援会の人で、「維新は橋下さんの1枚看板で充分に戦えたのに石原さんや立ち上がれ日本の人達と組んだのはマイナスになった。石原さんが代表になったせいで、維新はどんどん表を減らしていった。選挙戦中、石原さんにあまりTVに出ないでくださいとお願いしていました」このぐらい、内部分裂しているんです。立ち上げ日本から維新に合流し、比例で当選を果たした西村真悟先生。西村さん当選よかったですね。この人は国政にいてほしい人だからね。維新だろうがなんだろうが、議員になってくれたらいいんですよ。で、この人が言っているんだよ「旧大阪維新の会から出てきて当選した連中に国政をやらせたらメチャクチャになるわ。政策について何もわかっておらんのにただ風に乗って当選しただけ」同じ党の人達にこんなこと言っているんだよ?!他党批判しているんじゃないんだよ・・・「彼等数名の話を聞いたけど国家をいかに守るかを説かず、行政の無駄を指摘するだけにあった。ミサイルを発射されても領空侵犯されてもあいつらの口からその事に関する意見を聞いたことがない。羊に指揮された狼と狼に指揮された羊と、どっちが強いかわかるか?ローマ時代から狼に指揮された羊のほうが強いんやようはリーダが重要なんや。維新のリーダは、石原さんと平沼さんやろ?トップに狼がいれば未来は明るい。橋下さんは大阪市長をやっているかトップはできひん。北朝鮮がミサイルを撃ってきた時に大阪に集まるなんて、非効率すぎる」凄い批判しているんだよ。これが同じ党でやっていけるんですかね。
(花田)漏れているというかインタビューに答えているんだから。私も書いて欲しいと思いましたよ。「反立ち上がれを叫ぶ、元祖維新の人達も一枚岩ではない。維新の大阪府議や市議が反橋下になる。橋下が言うことはコロコロ変わる、あんな奴とは思わなかったと批判し始めているのです。選挙活動のために府議や市議を手足のようにこきつかったことについても、馬鹿にするなと反発が出ています。市議や府議からは東国原前宮崎県知事や中田宏前横浜市長の処遇についても不満が噴出。自分達はこき使われるだけなのに、何かと悪評の多い、何もしなくても当選確実な比例1位なのか」と怒っているんですね。これはなかなか厳しいですよ。
(花田)
(花田)「週刊朝日」は安倍リバイバル政権の不安の中で橋下維新の会についてはこう言っているんですけどね「たぶん橋下維新の会は、自民党と連携するのでは」と言われているんですね。「官公労に支えられた民主党ではなく日本維新の会と提携するだろう」自民党がね。「橋下徹代表代行とは、二人きりの場合も含めて数度にわたって、政策のすり合わせをしている」ということは書いているんですけどこれが本当だとしたら、そういう方向もあるのかね。自民党と維新の会が連携された日には、困るのは公明党なんだよね。公明党が非常にナーバスになっているんだな。「安倍さんは政策ごとに連携相手を変えると言っている。うちは正論ばかり言っているとストッパーだと弾きとばされる、難しい」公明党としては悩ましい状況ですね。自党の主張ばかりしていると弾かれちゃう。まだまだどういう組み合わせになるか、注目なんですね。
(花田)だけど、維新のその後、今後の政治がどうなるかっていうことについて今週一番内容があったのは、「週刊ポスト」。古賀茂明、維新の顧問やっている、元経産官僚。高橋洋一さん、元内閣幹事官、元小泉のブレーンだと言われた人。長谷川幸洋さんこの3人が座談会やっているんですよ。これがなかなか面白かったですね。タイトルは「なぜ橋下維新は勝てなかったのか」になっているんだけどこれからどうなっていくのかということまで論じている。古賀さんがうまい事言っている「橋下さんと石原さんは、ロミオとジュリエットの関係だと思うんです。お互いがよって立つ、維新の家訓と立ち日の家訓は、真逆だと。一緒になりえない両家を代表して、橋下さんと石原さんが結婚したら悲劇がおきる」だから、こそこそ会っているのがいいくらいでロミオとジュリエットみたいに本当に結婚しようと思っちゃいけないんです。古賀さんはツイッターで橋下さんに向けて「間違えたということはよくおわかりだと思います。理念も政策も違う、石原さんや旧立ち上がれ日本の老人達と決別してください」普通そんなこと言ったら橋下さん、怒りますよね。「ところが橋下さんは徹底的に反論してくるはずなのに、批判に感謝するようなツイートをしていました。本当は彼もわかっているんだと思います。」もし他の人がこんなことやったら、凄い勢いでくるでしょ。だから、橋下さん自身も確かに感じているんじゃないですかね。「維新に合流してきた国会議員団の顔を見て、有権者はえーって思ったわけですよ。石原さんと組まなかったら何が起きたかというと目玉議員は、東国原英夫と中田宏だけ、支持率は下がり続けたでしょう」石原さんと組んだことは評価していると。だけど、核武装シミュレーション論者の石原さんと、燃料サイクルをやめられるわけないと。
中央集権打破はいいとして、原発と消費税、TPPという個別の政策の方向感が橋下と石原では全然違うんだから。これをどうやって纏めるの。竹中平蔵と平沼赳夫は、郵政で対立した仲でしょ。一緒になれるわけないんだよね。いずれ別れるんじゃないか、っていう感じですよね。長谷川さんが「立ち日側は維新との合流にあたって、維新との合流にあたって最初は原発についてもルールの厳格化という話を受け入れました。それが公約をつくる段階になったら、脱原発を骨抜きにした。最初から肉を斬らせて、維新の骨を断つ、霞ヶ関のトロイの木馬作戦だった。」維新に次はあるのかと、こういう話。これは高橋さんがね「本人が出ていないんだから、次があるのは当然でしょう。失速したとか言うけど、国政政党を立ち上げていきなり54議席というのは過去なかった成果ですよ。」新潮は壊滅と言っているけど、立ち上げていきなり54議席を取ったわけだから、それなりの力があったと見るべきだろうね。で、長谷川さんが「私は、旧「立ち日」メンバが近いうちに自民党への合流を試行し、維新は割れると予測しています。そうなれば、維新橋下派とみんなの党が合流して、政策的な捻れが解消する。そして7月の参院選で再び勝負をかけるのでは、ないか。維新のカードは、常に橋下徹1枚だけ。参院選と次の衆院戦、2回カードの裏表を使うかもしれません。」まだまだ橋下維新は侮れないというか、可能性がありますよ、と。実際はそうでしょうね。じゃあ、「朝日」が書いていたように安倍さんがどういう風に維新を取り込むか、だよね。太陽の党とか自民とは連携できるわけですよね。元自民党ですから。
(花田)平沼さんとかそうですね。54議席からどのくらい分裂するのか、減らないのか。そこらへんは参議院戦までの政局の一番のポイントなんじゃないの?
(花田)安倍さんは経済の事もやらなきゃいけないから、経済のことは色々やるでしょ。でも、国防軍とかそういうことは、あまり言わずに押さえておくんじゃないかな。。我々安倍支持派にしては、やや物足りないと思うかもしれないけど、参議院まではねじれているんだから、それまではやや大人しめでいくのは、しょうがないかな。見守るしかない。
(花田)経済が少し回復すれば、評価が違いますからね。「竹島の日」に参加しないとか言っていますが、それはしょうがないでしょう、とりあえずね。体制を固めてからね。
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