オ〇ニストによる音楽批評

So Hideous/Laurestine

2016/06/28 01:25 投稿

  • タグ:
  • ポストブラック
  • ポストハードコア
  • クラシカル
  • ポストロック



1. Yesteryear
2. Here After
3. Relinquish
4. The Keepsake
5. Falling Cedars
6. The True Pierce
7. A Faint Whisper

USはニューヨーク出身のポストロック/ポストブラックメタルバンドの2nd。Deafheavenを筆頭としたハードコア直系の激情ブラックゲイズをよりメランコリックかつ壮大に演出していた前作「Last Poem/First Light」にて鮮烈なデビューを飾ったSo Hideous。その1stフルの新人らしからぬクオリティからか大手Prostheticとの契約を勝ち取り、CDも無事再発されました。以上のことから新作を待ち遠しく思っていたリスナーもそれなりには居たはず。個人的には同時期に新作をリリースしたDeafheavenに対抗する最有力候補としてVS的なかんじで取り上げていこうなんて考えていた時期もあった(バンド側は同系統のバンドと比べられるのを好ましく思ってないらしいけどw)。新作「Laurestine」の話へ移ると、一足先にリリースされたDeafheavenがブラックメタルやハードコアらしい苛烈な攻撃性を強化して更なる高みへと昇ったのに対して(あえて比較していくスタイル)、ソレに日和ったのかは知らないが、オーケストラによる劇的でダイナミックな演出が光るチェンバー/ポストロック方面へのアプローチを強くした所謂ポスト化が顕著に表れた作品になっている。それはストリングスによるアトモスフェリックな音像を構築、悲愴感を露わにするようなメロディと共に激情的かつロマンティックに高まっていく冒頭の1. Yesteryearの名曲っぷりからして高揚感の高まりがヤバいんだけど、ブラックメタルらしい要素と言えば少し挟まれるブラストと高音Voくらいのもので、オーケストラルなポストハードコア/メタルといった方が的確だと思う。更に続く2. Here Afterではクリーントーンのアンビエントロックみたいになってるし、ポストクラシカル系のサウンドトラックのような5. Falling Cedarsや激情化したMonoみたいな3. Relinquishを聴いても1stとの違いは明らか。多幸感に溢れたエピカルなメロディと優雅で壮大なシンフォニーが聴き手の涙腺を刺激、ここぞフィナーレとばかりに大仰に盛り上がっていく6. The True Pierce~7. A Faint Whisperの終盤の流れはなんだかんだでトキメいてしまいますが。にしても音楽性の変化云々は別にしても新海誠作品や「あの花~」みたいな感動させてやりますよって意気込んでるのが見え透いて聴こえるのが妙に鼻に付くかんじ。前作でもそういうお涙頂戴劇は繰り広げられていたし、この手のバンドなら多少は許される手法ですが、いくらポストブラック系の評価に甘い私でもコレは流石にヤリ過ぎだと思った。それにあくまでポストブラック/エクストリームメタルの舞台で演ってたからこその意外性もあっての高評価だし、それなら普通にポストロック聴くはなってお話。まぁ軒並み高評価みたいですが、ウチではこんなもんでいいでしょ。


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