オ〇ニストによる音楽批評

This Gift Is A Curse/All Hail The Swinelord

2016/04/02 00:11 投稿

  • タグ:
  • ブラックメタル
  • スラッジメタル
  • ハードコア
  • ポストハードコア



1. Swinelord
2. New Temples
3. Rites
4. XI: For I Am the Fire
5. Hanging Feet
6. Old Lies
7. We Use Your Dead as Vessels
8. Askrådare

スウェーデンは首都ストックホルム出身のポストハードコア/スラッジ/ブラックメタルバンドの2nd。デビュー作である「I Guilt Bearer」はスラッジメタル級のずっしりとした重みとオカルティックな禍禍しさを包容したハードコアといったDeathspell Omega直系の狂気に満ち溢れた音塊は例えるなら「闇堕ちしたConverge」のようで、Kurt Ballouが関わったバンド勢にも劣らぬ苛烈さ、そしてハードコア作品らしからぬ異様な邪悪性を放っていました。それに続く本作「All Hail The Swinelord」はフランスの大手レーベルSeason Of Mistとの契約第一弾となる作品で、前作の路線を引き継いだ形ではあれど、あくまでハードコアの一種として聴けていた前作とUKのAlter Of Plagues顔負けの漆黒に染まり切ったスラッジ/ブラックメタル方面に擦り寄った本作では聴こえ方がまるで違います。冒頭を飾る1. Swinelordや3. Ritesこそ前作のような覇気迫るやかましいブラッケンドハードコアそのものであるが、順に聴き進めていくと、Lantlôsのようなブラックゲイズ然とした幽玄っぽい雰囲気やポスト風の空間の広がり方、そしてヴォーカリストJonas A. Holmbergの病んだ絶叫に挟まれる形で存在するコーラスパートが崇高さをグント高めている4. XI: For I Am the Fireや地下系ダークアンビエントな序盤~朗々としたクリーンヴォーカルを主体にまるでLightbearerかと思ってしまうような天高く飛翔していくポストメタルと化するラストの大曲8. Askrådareを聴けばその変化は明らかです。かなり歪みのあるプロダクションへと変化したことも相まって、非常に生々しくノイジーな味わいで楽器隊もスラッジメタルかと思うくらいの分厚さ。言うて愛想なんてクソ喰らえな音楽性には変わりなく、一般的にウケにくいのは前作同様ですが、DsO/Ulcerateなどの狂気に蝕まれた暗黒系ブラック/デスメタル~Deathwish所属のブラッケンドハードコアを好むのであればオススメです。


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