オ〇ニストによる音楽批評

Enshine/Singularity

2016/03/15 01:32 投稿

  • タグ:
  • ゴシックメタル
  • ドゥームメタル
  • デスドゥーム



1. Dual Existence
2. Adrift
3. Resurgence
4. In Our Mind
5. Astrarium Pt. II
6. Echoes
7. Dreamtide
8. The Final Trance
9. Apex

スウェーデンは首都ストックホルムにて活動するゴシック/デスドゥームメタルバンドの2nd。元Slumberに在籍していたJari LindholmとCold Insight/Fractal Gatesに所属するSebastien Pierreを中心に結成されたプロジェクト。Jari氏が同時期に始動したAtomaのデビュー盤「Skylight」がエレクトロニカ/ポスト系の要素を用いたシンフォニックなアトモスフェリック・スペースメタルと化していたのに対して、Enshineサイドが2013年に放ったデビュー作「Origin」も宙を駆けるアトモスフェリックメタルとコンセプト的な部分では似通っていたが、コチラはSlumber期のデスドゥーマーとしての重圧なサウンドを継承したゴシックメタルとしても聴ける秀逸な作品で、その年のベスト上位にもちゃっかり食い込んできましたね。

そんな傑作から約2年半ぶりにリリースされた2ndフル「Singularity」に掛かる期待値も相当なもので、前作の内容からしても今回も当然の如くベスト入り不可避なんだろうなぁって思っていた時期があったのだけど...結論から言えば良作止まりな作品だったということ。勿論、前作を踏襲するアトモスフェリックメタルらしい音像は普遍で、そのメロウネスが溶け合うメロドゥーミーな楽曲の数々は非常に高品質でなのですが、前作での透き通るようなクリアな質感が描き出す映画ばりの臨場感は影に潜んでしまっていて、その点にも大きく惹かれていた身としては結構なマイナスポイントになってくるかんじで。楽曲自体のインパクト面で見てもあざといまでにメランコリーだったのが少し控えめな味付けになってる。なんて言ってみても、メロディアスなトーンとスペイシーなKeyの美旋律に豪快なグロウルを乗せてスケールでっかく展開する1. Dual Existence、幽玄なアトモスフィアが宇宙の神秘性を描き出していく2. Adrift、Slumber期のような深遠なるゴシックドゥームを披露する3. Resurgenceといった頭3曲のクオリティの高さには驚かされますし、7. Dreamtideの泣きギターの旋律にはやはり悶えること必至な北欧らしい哀愁メロディが沁みていて決して嫌いになれる作品でないのも事実なのよね。まぁなんもかんもデビュー作が凄過ぎたってことで解決な。こうなるとAtomaサイドに俄然期待を傾けなきゃってなるけど、一年くらい前から新作に取り組んでるなんて噂があったっきりになってる。というのもバンドのキーであるJari氏はその旺盛な制作意欲からかExgenesisなる似通った新バンドを立ち上げてたりもして、色々と手出し過ぎ感ある。とにかくAtomaサイドに集中して頂くことを願いたいですね。


コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事