オ〇ニストによる音楽批評

David Maxim Micic/EGO & ECO

2015/12/03 00:26 投稿

  • タグ:
  • プログレッシブメタル
  • Djent
  • アンビエント
  • フュージョン
  • エレクトロニカ



1. Define
2. Develop
3. Disorder
4. Devise



1. Universe in a Crayon
2. Satellite (feat. Dan Wieten)
3. 500 Seconds Before Sunset
4. The Flock (feat. Scampi)
5. Voda
6. Stardust (feat. Miyoki)

セルビア共和国の首都ベオグラード出身のDjent/プログレッシブメタル系ミュージシャンの最新EP。Djent周辺で去年ウケていた女性ヴォーカリストAleksandra Djelmas擁する運命のポテトことDestiny Potatoのギタリストにして中心人物であるDavid Maxim Micic氏による夏頃リリースのEP作品二枚をまとめて紹介。その一年遅れで無事国内盤デビューを果たした「Lun」においても超絶キュート×ゴリゴリのDjentというギャップ萌え→類稀なるユーモラスな才能を存分に発揮、数年前に起きたDjentムーブメントの再来を予感させ、大手Century Mediaからのデビュー話があったという逸話も納得な素晴らしい内容でした。そんな彼の経歴もかなりのエリートで、名門バークリー出身にしてジャズ/クラシカル/ロックなど様々な音楽ジャンルの教養を得て今に活動に至ります。本作の前発表の「BILO三部作」の時点でも既に隆盛を極めたDjent界隈中トップクラスのポテンシャルを披露しており、特にそのラスト作「Bilo 3.0」は年間ベストクラスの傑作で、その年のものになんで入れなかったのか後悔してるほど。その三部作を挟んでリリースされたEP作品「EGO」と「ECO」もDevin Townsendに代表されるメタル界プロジェクトらしいゲスト陣を招いた豪華な内容となっていて、Periphery作品で知られるギタリストNick JohanstonやDestiny PotatoのAleksandra Djelmas、The Omega ExperimentのDan Wietenなどが参加しています。

まず先にリリースされた「EGO」を聴くに、ニューメタルばりの豪快なグル―ヴやDjentらしい如何にもなリフを生かしたモダンへヴィネスなスタイルを見せる2. Developだが、予測不可能なエクスペリメンタル感や東欧出身者ならではのどこかもの哀しいオリエンタルなフレーズが随所で導入が彼流。続く3. Disorderでは、一転してDiablo Swing Orchestraばりのミュージカル系の奇妙でコミカルなセンスが大爆発する楽曲で、東欧のDevin Townsendと評されているのも納得の多彩なアイデアに脱帽させられるが、すっきりとまとまりを持って進行を重ねるためプログレ系とは思えない耳馴染みの良さがありますね。それに対して「ECO」では、ピアノやエレクトロを導入したモダンクラシカル風味や神秘的なアンビエントなど
ダークでメタリックな側面が光る「EGO」と一風違うアプローチを見せる。The Omega ExperimentのDan WietenによるDevinそっくりな歌唱法にも草生えるが、フュージョン然としたオサレな演出からプログレメタルらしい緩急を付けた展開力/なサウンドスケープにはもう圧倒されっぱなしだ。他にもチルいエレクトロニカ~程よいビート感を加えていく癒しの3. 500 Seconds Before SunsetやMiyokiなる女性ゲストによる妖精のようなウィスパーヴォイス×モダンへヴィネスの波動によるノスタルジックな6. Stardustなど聴き所多し。ちなみに引き合いとして挙げたDevin Townsend作品の中だとその作風からしても、当時、同時リリースされた「Deconstraction」と「Ghost」かなり近い立ち位置にある気がして、その二作を知っていればより本作を理解できるかもしれないですね。そんな界隈きっての隠れた実力派David Maxim Micicの活躍には今後も目を光らせておきたい。その期待に応じてか早速来年Destiny Potatoの2ndが予定されているとのことなんで期待しております。


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