オ〇ニストによる音楽批評

Susanne Sundfør/Ten Love Songs

2015/06/13 22:02 投稿

  • タグ:
  • エレクトロニカ
  • シンセポップ
  • ポップス
  • アンビエント
  • クラシカル



1. Darlings
2. Accelerate
3. Fade Away
4. Silencer
5. Kamikaze
6. Memorial
7. Delirious
8. Slowly
9. Trust Me
10. Insects

ノルウェーはローガラン県ハウゲスン出身、現在は首都オスロを拠点に活動するシンセ/エレクトロポップ系シンガーソングライターの5th。北欧出身者らしい透明感やアンニュイな感触を漂わせるSSWで、初めて触れることとなった前作「The Silicone Veil」ではアート性の高いシンセポップをベースに、コラボ経験のあるM83やRöyksoppなどが得意とするエレクトロポップの要素を混ぜたシャレたインディトロニカ作でした。それは後から知った初期の素朴なSSWなスタイルとはやや異なる作風ではあったものの結構気に入ってリリース当時ヘビロテしていたのを思い出すのだが、約3年ぶりとなる「Ten Love Songs」でもその北欧らしい冷ややかな感性を持ったエレクトロ/シンセポップを踏襲したクオリティの高い作品を届けてくれました。本作は、近年の彼女の作風を思わせるノレるインディニカ系と神聖な雰囲気を放つアンビエンスな楽曲の二種類で形成されていて、「トリップホップ×インディニカ」といったPhantogramに近いキャッチーな聴き心地の3. Fade Awayや7. Delirious、煌びやかなシンセが散りばめられた綺麗目な仕上がりの8. Slowly、電子ビートが飛び交うエクスペリメンタル寄りの10. Insectsなどがポップサイドの楽曲。対して、都会的な陰のある無機質な感覚を持った2. Accelerate、まるでオーロラが夜空一面に広がるようなシンフォニー溢れる4. Silencer、そして映画音楽さながらのスケール感やシアトリカルな演出が光るクラシカル調の大曲6. Memorialといったかんじのしんみりと聴き入る曲、それらが交互にバランスよく配置されています。個人的な好みとしては陰のあるアンビエンス/クラシカル方面なのですが、トリップポップ調の楽曲も純粋にクオリティが高く、上記で挙げたようなユニットを好まれる方でも十分ツボれるはず。彼女の歌声に関しても文句の付けようがないくらい楽曲と馴染んでおり、その透き通ったしなやかな歌声は一聴の価値ありだと思いますね。ベスト候補。


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