オ〇ニストによる音楽批評

Pinkshinyultrablast/Everything Else Matters

2015/05/06 22:49 投稿

  • タグ:
  • シューゲイザー
  • ドリームポップ
  • ノイズ



1. Wish We Were
3. Glitter
4. Metamorphosis
5. Umi
6. Land's End
8. Marigold

ロシア西部レニングラード州サンクトペテルブルク出身のシューゲイザー/ドリームポップバンドの1st。ブラックゲイズ系を除く極々真っ当なシューゲイザーという音楽ジャンルを大まかに分類すると、My Bloody ValentineやSlowdiveなどの開祖とされるバンド群が得意とする轟音ギターノイズと清らかなメロディの洪水が同居したスタイル、その後のフォロワー勢によって近年のインディ界隈のドリーミーなポップ感を重要視したThe Pains of Being Pure at HeartやM83、Kyte等のネオシューゲイザー系バンドの二つになると思う。2007年に結成された5人組みPinkshinyultrablastのデビューフル1st「Everything Else Matters」もそのバンド名の由来となったであろうAstrobriteを彷彿とさせるエレクトロやドリーミーな揺らめき/キラキラ感を大胆に取り入れた壮麗なシューゲイザーをプレイしてて中々の内容。

特徴としては紅一点ヴォーカリストであるLyubovの妖精のような透き通った囁く歌声にドリーミングなポップ感やギターポップ的な軽快さなサウンドを乗せたピュアさ加減Maxなシューゲで、ミニマルなニカ要素を含んだ壮麗な世界観に癒される1. Wish We Wereやインディライクなシンセポップ感の強い2. Holy Forestなんかは実に入り込みやすいです。そんな良くも悪くも有りガチなシューゲスタイルな楽曲を中心としながらも、程よい轟音加減がいい刺激となる3. Glitter、透明純度を更に高めてタイトルの「海」のさざ波のような清らかさとノイジーなトレモロが気持ち良過ぎる5. Umi、そしてポストロック的なスケール感やサイケらしい幻想美でもって徐々に多幸感を高めていき、終盤ではノイズ/ドローンの海にダイブする8. Marigoldも中々に良い後味を残してくれる。

そんなかんじで、初めに書いたシューゲの分類からすると明らかに後者のフォロワー勢らしい今時の音を鳴らしていて実に心地よいサウンドながらも新鮮味はやや薄い。つまり影響下のバンド群からの要素を自分らなりに試行錯誤してオリジナリティを出そうとしているかんじは伝わるのだが、典型的なフォロワーバンドの域をまだギリギリ出れていないのがホント惜しい。しかし、デビューEP後の活動休止から5年経って再び集合して作り上げただけあって完成度の高さや今後化ける可能性も十分に感じることは出来た。少なくともRingo Deathstarrなんかよりは確実に。ちなみに日本語タイトルを取り入れる等こともあってか近い将来来日するフラグが立っているような気がしなくもないが...


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