オ〇ニストによる音楽批評

Nux Vomica/Nux Vomica

2015/03/19 13:55 投稿

  • タグ:
  • クラスト
  • ハードコア
  • アトモススラッジ
  • ポストメタル



1. Choked at the Roots
2. Reeling
3. Sanity Is for the Passive

USはメリーランド州ボルチモア出身、現在はオレゴン州ポートランドを拠点とするアトモススラッジ/クラストハードコアバンドの3rd。ネオクラスト勢と言うと少し前に紹介したDownfall Of Gaiaの新作が中々に素晴らしい内容でしたが、2003年結成のNux Vomicaの存在を忘れちゃいかん。現在のネオクラストブームより遥かに前からキャリアを積む彼らの音楽性は、メタリックな激熱ハードコア/クラストを機軸にドゥームやブラックからの影響、そしてプログレッシブな楽曲展開を合わせたもので、今回移籍を果たしたRelapseリリースらしい作風だと言える。

どっしりとした重圧スラッジリフにて焦らしながらもじっくりと高めていき、二分超えたあたりからMartyrdödやThe Secrets系のクラスティな熱の入ったブラッケンなハードコア疾走で駆け抜ける。そしてポストメタル勢を彷彿とさせる静かなる重低音を奏で、不穏な空気を孕んだまま終着する冒頭の1. Choked at the Rootsからかなりの本気度を見せつける。続く2. Reelingでは、Pelican等のポストメタル的なアプローチを強め、アトモスフフェリックな音使いやドラマティックな展開美などが聴き所。そしてラストの20分近い大曲3. Sanity Is for the Passiveがこれまた凄くて、前曲のポストメタル路線を引き継いだほんのり暗めのインストパートが緊張感を放ち、3分半超えたあたりからスラッジメタルらしい轟音スラッジが鳴り響いていく。そこからはクラスト/パンクらしい覇気を纏ったエピカルなハードコア感を極めて、破滅に向かってひたすらに爆走するその姿には内に秘めた激情が沸々と滾ってくる。そんな本格派ネオクラスト作で、ポストメタル的な構築性や轟音美も然る事ながら、ドゥームメタル直系のオーガニックな感触や熱いハードコア精神を宿らせるという3曲約44分という大作志向は流石10年以上活動してるだけはあるなと思わせる力作である。

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