オ〇ニストによる音楽批評

Taika/aware

2015/02/12 23:41 投稿

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1. Alive
2. Gate of Abyss
3. 白き光芒
4. Red Ground
5. 風の標
6. Color to Remind ~ 水底の世界II ~
7. eclipse
8. Immortal Fate
9. Deep into the drowse
10. 渡り鳥

国産プログレッシブロックバンドの3rd。ヴォーカル兼アコーディオン担当の妙嬢を中心に2008年結成されたバンドで、フィンランド語で「魔法」を意味する。今作の鹿ジャケの素朴なタッチもほのぼのとしててイイネ。各メンバーも詳しくは長くなるので省略しますがプログレ系バンドで活躍している実力派揃いとのこと。去年のベストを公開するに当たって、これだけは聴いておかなきゃ出せないって年明けてからつぶやいていた一枚ですね。本作で初めてTaikaの作品に触れるわけですが、民謡的なフレーズが存分に取り入れられたファンタジー性の強いプログレッシブロックで、音楽性は少し異なるものの2013年度邦楽ベスト一位にしたEarly Cross「Pathfinder」に通ずるナニかをビビッと感じ取ったわけです。

アコーディオンによる民謡ライクなイントロを挟んで、叙情的なフレーズをしっとりと表現力豊かに歌い上げる紅一点妙嬢のヴォーカルに身を委ねたくなる人生だったというべき1. Aliveの名曲っぷりったらなくて、間奏で響く繊細なピアノの旋律や「生」を強くイメージさせる歌詞世界まで超絶ドラマティック。ミステリアスな雰囲気を醸し出す「静」を印象に受けた曲で、後半に掛けては徐々に盛り上がりを見せテクニカルなベースラインや力強く歌い上げるサビなどメリハリが効いた2. Gate of Abyss、ハーモニカの音色がしっとりと響き、明るくメロディアスなメロディが希望を沸かせてくれる3. 白き光芒も派手ではないが聴き手の心にグッと響く素敵な楽曲。ラストに掛けてのポストロック的な音の広がりやプログレ志向も良。ピアノを基調とした静寂の中を妙嬢のヴォーカルがしっとりと響く4. Red Ground、エモ―ショナルな力強い歌声やテクニカルな演奏面が目立ち、1.同様にドラマ性が高い5. 風の標、美しいピアノの旋律に乗せ幽玄と言うべき神秘的な美麗世界を演出、後半では更にメロディアスさに極みが掛かる素晴らしい展開を見せる7. eclipse(二年前の金環日食がモチーフと書いてあって妙に納得)、続く8. Immortal Fateでは、リズミカルなピアノやジャズいフレーズ、メタリックなギターパートなど他曲以上にアップテンポ/遊び心が見られ、作品中における「動」なプログレ楽曲と言えるだろう。ライブ映えするかんじも◎。そしてラストを飾る10. 渡り鳥では、その名の通り渡り鳥の如く伸びやかかつエモ―ショナルに羽ばたき/解き放つアグレッシブさと各楽器陣が奏でる美麗な旋律とで緩急を付けながら盛り上がる良曲などドラマティックな世界観をどっぷりと堪能できる素晴らしい作品です。

Taikaの音楽性は決して派手とは言い切れないもののAlcest的遊牧民ライクな感覚だったり程よくテクニカルで高い構築センスが生み出すファンタジックな民謡プログレは私の感性にモロに響いてきました。妙嬢の繊細かつ表現力高い歌声も美味で、このバンドの特徴の一つとなっているアコーディオンの伸びやかな音色/魔法は反則級に最高に気持ちいい。それに加えてガチガチのプログレ技巧ではないことからあっさりとリピート再生出来てしまうのもあって今年入ってから結構な割合で聴き込んでいます。にしてもまさか去年の邦楽ベストでBorisやDIRより上にランクインするなんて思いもしなかったし、よく言う年末の魔物即ち/ダークホース的な一枚だったのは言うまでもない。ということで叙情オタ含むプログレ好きに強くオススメしたい強力作で、とにかくもっと早くに知っていたかった感しかないです...

オフィシャルサイトを覗いてみると、去年11月に行われたワンマンライブにて先行予約者にプレゼントされたというクリアファイルにはTaikaikaというバンドのイメージキャラクターが。ゆるキャラっぽくてKawaiiですね。欲しい。↓



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