オ〇ニストによる音楽批評

Scott Walker + Sunn O)))/Soused

2015/02/11 23:07 投稿

  • タグ:
  • アンビエント
  • ドローン
  • ノイズ



1. Brando
2. Herod 2014
3. Bull
4. Fetish
5. Lullaby

USはワシントン州シアトル出身のドローン/アンビエントバンドSunn 0)))とScott Walkerによるコラボ作品。ノルウェーの奇才Kristoffer Rygg=Garm率いるUlverとのコラボ作「Terrestrials」というものがありましたが、それに味を占めたのか今度は前衛シンガーソングライターScoot Walkerとのコラボが実現しました。この人に関しては4AD所属だったよなくらいの印象でマトモに聴いたことすらないのですが、コレが意外にもSunn0)))のエクスペリメンタルドローンサウンドとの見事な化学反応を見せており、正直Ulverとのコラボが霞むくらいの良内容なんです。

冒頭の1. Brandoでは突如Scott Walkerのオペラばりのバリトンヴォーカルが響き渡り!?なんだけど、そこからはSunn0)))らしい地を這うような低音ドローンやノイジーな轟音ギターが鳴り響く予想通りの展開、しかしダークな宇宙空間に響き渡るScottの歌声と言ったらとにかく「美しい」の一言で、ヴォーカルが入るだけでここまで聴き易くポップなるのかとある意味衝撃を受けた。フランスの舞台演出家Gisèle vienne作のPVも日常に潜む内向的な闇/陰鬱さみたいなものを過らせジワジワ効いてきます。未知の領域即ちダークサイドにどっぷり沈み堕ちていく大曲2. Herod 2014においても高らかに歌い上げ、オカルティックな不気味さをより際立たせています。ギャンギャン鳴り響くノイズギターやアンビエントな演出がインダス的な無機質感を感じさせ、ミステリアスなダークアンビエント沼へとズブズブハマる3. Bull、Ulverとのコラボの恩恵か中盤からアヴァンギャルド性が強くなり、深遠なる闇に味わいが加わる4. Fetish、ズルズルと悪意を吐き出すようなドローンサウンドに妙に感情の籠った歌声が聴き手を不安定にしていく5. Lullabyといった相変わらず根暗なサウンドには違いないが、Scottのヴォーカルが入ることで芸術的なドローンへと昇華している。Ulverとのコラボが曲単位で分かれていた即ちスプリット作みたいになっていたのに対してコチラは一体となっているのが大きな違いで、断然Scott0)))の方俄然コラボ感が強いです。そして4AD/国内Hostessからのリリースやプロデュースから観ても主導権は明らかにScott Walkerサイドにあって、即ちScott0)))はキャッチーで聴き易くロックオペラ作品としても聴けてしまうことからも去年インディ界隈で持ち上げられていたのも頷けるかんじだ。ということでSunn0)))コラボシリーズ最新作を聴いてフルアルバムはよとか言ってた私の気持ちが180度コロッと心変わりするほどの有能と言えるコラボ作です。



コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事