オ〇ニストによる音楽批評

Perfume Genius/Too Bright

2014/11/25 01:29 投稿

  • タグ:
  • シンセポップ
  • エレクトロニカ
  • ポップス
  • アンビエント



1. I Decline
2. Queen
3. Fool
4. No Good
5. My Body
6. Don’t Let Them In
7. Greed
8. Longpig
9. I’m A Mother
10. Too Bright
11. All Along

USはワシントン州北西部シアトル出身のインディポップ/シンガーソングライターの3rd。今年開催のHostess Club Weekenderで公演も行ったMike Hadreasクンによる一人プロジェクトで、2nd「Put Your Back N 2 It」収録のゲイPV「Food」にてインディ界隈以外でも衝撃を与えました。ちなみにこのPVに出演していた胸毛が素敵なAV男優Arpad Miklos氏は去年亡くなってしまったそうです。そんなインディ界を代表するゲイとして名を上げた前作から約二年ぶりとなる本作は、トリップホップ界の名バンドPortisheadのギタリストAdrian Utleyがプロデュースを担当、英ブリストルにてレコーディングされたことからより内向的でダークな面が目立つ作風へと変化しています。

透明感のある穏やかな旋律が美しさを一層際立たせる1. I Declineは前作の1.Awol Marineのような冒頭らしい楽曲なのだが、続く2. Queenでは今までにないシンセやエレクトロニカの要素を導入、更にはポストロックばりのスケール感まで演出する新境地とも言える楽曲。教会の神聖さにポップなメロディを乗せた夢心地溢れてホモホモしい3. Fool、温かみのあるピアノの旋律、そしてセンチメンタルな切ないメロディが沁みる4. No Good、ダークなトリップ系アンビエントの5. My Body、ニカ/ソウルからの影響が見られる曲で、独創的なPVも実に彼(ゲイ)らしくて見どころな7. Greed、彩り鮮やかなシンセを大々的に取り入れOneohtrix Point Never的な摩訶不思議空間へと聴き手を導く8. Longpig、再び繊細かつ内向的なアンビエントな9. I’m A Mother、美しくも力強いピアノにやわらかな光が差し込んで、まるで讃美歌のような仕上がりを見せている10. Too Brightなど一音一音に限りない拘りを感じる繊細かつ美しい作品に仕上がっています。

過去2作品は上品かつシンプルなピアノと甘美なメロディで彩られ、自己への孤独や不安感などネガティブな感情をリアルに投影した作品でした。1stでの宅録によるある種のチープさも味があって良かったと思っています。今作ではPortisheadプロデュースによる影響かニカ/アンビエント路線のダークで前衛的とも取れる楽曲があるのも勿論ですが、そのゲイという悩みや葛藤等のメッセージ性がより重くなったように感じました。しかし本来の甘美な上品さ/触れたら崩れてしまいそうなくらいの繊細な音使いは不変で、ホーリーな光に包まれたならPerfume Geniusのゲイ世界にどっぷりだろう。ついでに今のインディ界隈を覗くとAntony and The Johonsons/The XXのOliver Sim(Vo,B)/Owen Pallett/更にはデビュー作「channel ORANGE」が絶賛されたR&B界の新生Frank Oceanも割と最近ゲイをカミングアウトする等すなわちゲイ祭り開催中だ。ついでにCynicのポールとショーンまでもがゲイらしいからゲイの流れがキテるってのは間違いないはず...



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