オ〇ニストによる音楽批評

Winterfylleth/The Divination Of Antiquity

2014/11/12 02:00 投稿

  • タグ:
  • アトモスブラック
  • フォークメタル
  • ポストブラック



1. The Divination Of Antiquity
2. Whisper Of The Elements
3. Warrior Herd
4. A Careworn Heart
5. Foundations Of Ash
6. The World Ahead
7. Over Borderlands
8. Forsaken In Stone
9. Pariah’s Path

UKは北西部マンチェスター出身のアトモスフェリックブラック/フォークメタルバンドの4th。AtavistのChris Naughton(Gt,Vo)を中心に結成、USが生んだ自給自足ブラックWolves In The Throne Roomを頂点とする自然崇拝派に属するバンドである。前作「The Threnody Of Triumph」でも土着系ペイガンブラックをお届けしてくれていたので、今作も期待していました。ミキシングにはElectric Wizardの新作も手掛けた同じくUK出身のドゥームメタルバンドConanでベース/ヴォーカルを務めるChris Fieldingが担当しています。

初っ端からブラックゲイズらしい激情疾走を見せる1. The Divination Of Antiquityからして安定感抜群で、仄かに香るペイガン臭がこれまたいい味を出している。続く2. Whisper Of The Elementsが良さしか感じない名曲で、情緒溢れるメロディとペイガン系アトモスブラックの疾走感でもってドラマチックに進行、3分超えたあたりからまるでAlcestが舞い降りたかの如く牧歌的で温かみのある残響が辺りを包み込んでいきます。そして狂おしいほどの泣きトレモロリフが堰を切って溢れて、Vauraあたりのスウィーティでエピカルなポストブラック要素と融合するという激情ブラックカー歓喜な楽曲。トレモロリフによるアグレッシブな爆走をかまし、後半では雄大な自然を想起させるフォーキッシュさを強めていく3. Warrior Herd、神聖なアコギイントロを挟んでAmesoeursに近い悲壮感と哀愁が混ざり合ったポストブラック然とした展開にほっこりする4. A Careworn Heart、陰鬱とした雰囲気やドゥーミーな重みが感じられる5. Foundations Of Ash、あざとさすら感じるポストブラック的な温かくて優しい疾走にトキめいて神秘的な詠唱で〆にかかる7. Over Borderlands、基本はミドル調のペイガンブラックだが中盤以降ポスト系の展開で神秘的な雰囲気を演出する8. Forsaken In Stone、爽やかなかんじの王道ポストブラックで軽やかに疾走、ラストは荘厳なクワイアが導入される9. Pariah’s Pathにて悲哀感を出してフィニッシュ。

今までの作品も総じてクオリティが高く自然アトモス系ブラックの良心的なという立ち位置ではありましたが、楽曲の質を上げてついに本家WITTRにも迫らんとする勢いを持った作品を作り上げてきました。今作でもペイガン風味アトモスブラックというスタイルはそのままですが、自然を想起させる雰囲気重視なとこはじっくりと演出、疾走パートではがっつり激情トレモロで飛ばしていくという起伏の付け方が格段に上手くなったことに加えて、メロディアスな泣きフレーズやドラマチックな展開が増えたことでポストブラック聴いてる感がだいぶ強くなりました。ポストブラックだけにDeafheavenやVauraのような胸キュンなあざとさを感じる展開もあったりはしますが、まぁソコは御愛嬌ってことでwとりあえずWITTRの新作が完全アンビエントで悟りの境地へ旅立ってしまったのを面白くないって思った方はコレ聴けば幸せになれること間違いなしです。ベスト候補。



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