オ〇ニストによる音楽批評

Audrey Fall/Mitau

2015/03/19 15:20 投稿

  • タグ:
  • ポストロック
  • アトモススラッジ
  • ポストメタル



1. 1944
2. Petrina
3. Wolmar
4. Driksa
5. Bermondt
6. Valdeka
7. Eliass
8. Courland Aa
9. Priboi
10. Medem

ラトビア共和国はイェルガヴァ出身のインスト系ポストロック/スラッジメタルバンドの1st。バルト三国の一角ラトビアから現れた2010年結成のAudrey Fallというバンドが居て、エピカルなメロディや優美なストリングス、スラッジネスを含んだメタル成分から構築されるRussian Circleばりの美しいインスト系轟音世界はとてもデビュー作とは思えないハイクオリティなものに仕上がっている。ポストロックらしいクリーンな展開とメタリックな轟音パートが融合した冒頭の1. 1944からポスト系特有の「静/動」的な構築性を見せ、良くも悪くも先駆者たちの足跡を綺麗に踏襲した作りであるのが理解出来て、続く2. Petrinaでは、Alcestが「Shelter」で追い求めた光の彼方へと誘い、リリカルに心情や風景を描き切った良曲。他にも清涼感のあるアンビエントを挟んで、ダイナミックに演出する3. Wolmarや緊張感を放つ静パートから怒涛のスラッジへヴィネスを轟かせる4. Driksa、俄然メタルらしいへヴィさで押しまくる5. Bermondt、ゆらりとたゆたうメロウな旋律にうっとりと導かれる6. Valdeka、そして後半のハイライトとなる緩やかなアンビエントから「静/動」によるプログレッシブな構築力で持って轟音の激流に飲み込まれる8. Courland Aaなど聴き手の心を揺さぶる美しくてダイナミックな轟音世界。正直なところ、Russian CirclesやSleepmakeswavesなどのメタル寄りインストポストロックバンドの後追いなかんじは否めないが、ひたすらに希望に満ち溢れた光属性の音像はAlcestの最新作とも共鳴する部分があり、プログレに通ずる構築センスや緩急の付け方といい惹かれないわけがないんだよなぁって。

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