オ〇ニストによる音楽批評

White Lung/Deep Fantasy

2014/08/31 22:40 投稿

  • タグ:
  • ポストハードコア
  • パンク
  • ノイズ
  • インディ
  • ハードコア



1. Drown With The Monster
2. Down It Goes
3. Snake Jaw
4. Face Down
5. I Believe You
6. Wrong Star
7. Just For You
8. Sycophant
9. Lucky One
10. In Your Home

カナダはバンクーバー出身のインディ/ハードコア/パンク/ノイズロックバンドの3rd。2012年リリースの前作「Sorry」がPitchfolk含め海外メディアで高評価を得て、ここ日本でも一部のコアな音楽リスナーから絶賛されていたバンドです。White Lungの音楽性と言えば、Mish Way嬢のソリッドで尖ったシャウトVo.、そしてメタルと言ってもいいほどのラウドでパンキッシュな疾走感のある楽曲がポイントで、聴いた瞬間からハイになれる熱量のあるインディ系ハードコアバンドです。Cloud NothingsやIce Ageの女性ヴァージョンとしても捉えられるかも。そんな前作の評判からを聞き付けてか、本作ではインディ名門DOMINOへと移籍してだいぶバンドとしての格もしっかりと上げてきています。あとべーシストのGrady MacIntoshが脱退して3人組編成へとチェンジ(ライブではWAX IDOLSのHether Fortuneがサポートを務めている模様)。私の中では去年話題をかっさらっていた女性ハードコア大型新人Savagesすら超えた感すらあるくらいに本作が気に入ってしまっており、夏の間相当ヘビロテしていた一枚だったりします。

ハードコア/メタルに通ずるやかましさとパンキッシュなポップ感を融合させたサウンドは日本のMelt Bananaを彷彿とさせ、つんざくようなヴォーカルスタイルも実にカッコいい1. Drown With The Monster、アドレナリン全開で前のめりに疾走してラウドかつパンキッシュで激キャッチーに攻める2. Down It Goes、スウィーティなポストブラック系イントロからハードコアパンクな疾走を見せる3. Snake Jaw、疾走感はそのままにポストハードコア譲りの叙情的なリフが印象的な4. Face Down、より鋭利でメタルっぽい攻撃性が極まった5. I Believe You、インディ/パンクなキャッチー路線から徐々に激しさを増していく6. Wrong Star、荒々しくも鮮やかなギタープレイにてソリッドにキメる7. Just For You、リズミカルな刻みに激クールな吐き捨てヴォーカルも最高にハマってる8. Sycophant、初っ端から全速力で加速してメロディックかつキャッチーに聴かせる9. Lucky One、ラストだけは少し異様で、やや速度を下げてしっかりと歌い上げるナンバーなんだけど、これも歌メロが凄く良くて違和感なく聴けちゃう10. In Your Homeなど捨て曲皆無な超絶パンキッシュな楽曲目白押しで、とにかく熱過ぎる内容。

夏のインディ系ハードコア作だとこのWhite LungとFucked Upの新作に注目していたのだけど、こっちのが断然いい出来です。トータル20分ちょいと一切の無駄を省いた疾走パンク/ハードコアで全くダレることなくラストまで気持ち良く駆け抜けていく。正直この爆走に次ぐ爆走...クソが付くほどカッコいい作品だと思います。前作との違いはほぼありませんが、あえて言うなら初期衝動的な感覚がやや薄れてドッシリとした安定感が宿ったってかんじ。と言っても、爆発的な疾走感やへヴィなギターは健在で、激しさなんかも音の厚さ含めても上かな。今年のフジロックへの初参戦の件もバンドの勢いを感じさせますね。てなわけでバンドの著しい成長が窺える本作、インディ系ハードコア/パンク好きならCloud Nothingsの新作同様間違いなくマストと言える傑作アルバムです。年間ベスト作品。


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