オ〇ニストによる音楽批評

Anna Murphy/Cellar Darling

2014/03/25 02:52 投稿

  • タグ:
  • オルタナティブロック
  • フォークロック
  • アコースティック
  • クラシカル



1. Introspection
2. Soundwaves
3. Lovelornia
4. Out Of Control
5. Twin Flames
6. Ailurophile
7. Cellar Darling
8. Pale
9. Epic Fail
10. Woebegone
11. Red Lights
12. Sick.
13. Harley Quinn
14. Breathe
15. Island
16. Antihero (The End Of The World)
17. Johnny Guitar

スイスはルツェルン出身のオルタナティブロック/フォークロック系シンガーソングライターの1st。名前でピンとくる人はたぶんメタラーでもそうはいないと思うのだけど、6月に初来日公演の決まったNew Wave Of Folk Metalを自称するEluveitieのハーディガーディ奏者アンナタソのソロアルバムです。フォーク/ヴァイキングメタラーのアイドル的な存在で、Equilibriumのべーシストサンドラタソと二大巨頭を築いている...はず。彼女が所属するEluveitieと言えばDark Tranquillity直系の古き良きイエテボリメロデス+多数の民族楽器群によって奏でられるフォーキーな演奏が特徴でピーヒャラピーヒャラと笛の音が乱舞し脳を刺激する素敵な大所帯バンド(そのせいで色恋沙汰やメンバーチェンジは絶えないようだがw)でフォートラ(Folk Tranquillity)などと日本のファンに呼ばれるくらい愛されているバンドだ。そんなバンドのアイドル(フィドル担当だったMeriちゃんはみんながアンナタソアンナタソうるさいからかは知らないが去年脱退した模様...)可愛くて可憐なアンナタソのデビュー盤はEluveitieにあったトラッド/アコギ的な要素を引き継いでいるものの、メタルとは程遠いオルタナ/アコースティック/ポップスといった彼女の素を堪能できる一枚に仕上がっていてメタル豚もとい女性声オタメタラーはブヒるしかないというアレです。

映画のSEような男性の語りイントロからしっとりとしたシンフォ調のミドルを展開しアンナタソがしなやかに歌い上げる1. Introspection、フレンチポップス的な軽快さやデジタリィなニカ要素を持ったナンバー2. Soundwaves、ストリングスを取り入れたオルタナポップスで彼女の力強い歌声も堪能できる3. Lovelornia、荘厳なイントロから薄暗い雰囲気を放ち、ピアノ等をフューチャーしたクラシカルな要素の強い曲で中盤では合唱っぽいパートも現れる4. Out Of Control、先行で公開されていた曲でフォーキーな演奏と程よい激しさ、そして彼女の感情的でエモ―ショナルなヴォーカルが印象に残る5. Twin Flames、ニカっぽい煌びやかな装飾に素朴なフィメールポップスが合わさった6. Ailurophile、繊細なピアノをバックにゴシックっぽい雰囲気を出して物悲しい流れへと持っていくゴス風味なナンバー7. Cellar Darling、ほぼアンナタソのヴォーカルのみで歌い上げるシンプルな8. Pale、モダンクラシカル的な静謐さが目立つ9. Epic Fail、神秘的な雰囲気で優しく歌い上げる10. Woebegone、ニカ/インダスのような無機質さが強くまったりと進行していき、ラストに掛けて少しフォーキーな演奏が絡む11. Red Lights、イントロからラストまでアコギ一本でジャラジャラとシンプルに聴かせていく12. Sick.、先日紹介したLuna Lassaのような包み込まれるような感覚で聴けるアコースティック調のミステリアスなナンバー13. Harley Quinn、程よくクラシカルで澄んだ空へと伸びていくような透き通った歌声が実に気持ちいい14. Breathe、アンニュイな感覚とポストクラシカルな要素が溶け合った15. Island、緩~いサックスを入れまったりとまるでRhyeのような緩さを見せたかと思いきや中盤超えたあたりでへヴィで重圧な演奏が入りオルタナらしく〆る16. Antihero (The End Of The World)、ラストはPeggy Leeのカバー曲17. Johnny Guitarをしっとりと歌い上げている。



アンナタソブヒィィィッてことで相変わらず綺麗な容姿してらっしゃいますね。というのは置いといて本題であるアルバムは非メタル作で彼女の趣味が詰め込まれたような意欲作となっています。作品の立ち位置的に見れば、元The Gatheringのアネク嬢やLeaves' Eyesのリブ嬢のソロ作みたいなもんだと思ってもらえばいいかな。Eluveitieからの影響自体は少しくらいはあるのだけれど、トラッド要素とサビの盛り上げ方くらいなもんで、ニカ/シンフォ/ゴシック/クラシカル/オルタナ/ポップス等様々なものが入り混じっています。アルバムの流れとしては先行トラック5.前後あたりで盛り上がり~インダスやらニカの雰囲気モノ曲で悪くはないけどややダレる~13.からのアコギ/プログレ的な流れで再び盛り返してくるってかんじ。出来自体はキラーもあるはあるけど曲数はもうちょい絞っても良かったかもね。捨て曲らしい曲もあるっちゃあるし。それでも彼女を追ってたメタラーが少なからず居ることは知ってたし、それだけでも本作がリリースされた価値ってのは十分あったかなと。ちなみに本作は取り扱いが国内では今のところなくて、itunesやAmazonでデータ音源のみとなっている。もしかしたら来日のときに物販で売ってるかもしれませんが。まぁ早くアンナタソの声でブヒりたいって方はデータが無難かと。Eluveitieの賛否作となったトラッドアルバム「Evocation I - The Arcane Dominion」も全然聴けるよって方なら本作もいけるでしょう。クドいけどこれメタルじゃないからね。

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つうことでみんな大好きフォートラこと笛メロデスのEluveitie来日が決まりましたよっと。発表は今年入ってすぐでしたが。チケット発売するや否や速攻で売り切れて追加公演まで決まる人気っぷり。国内で人気のあるフォーク/ヴァイキングメタルバンドと言えばコルピやチュリサスだけど、エクストリーム系フォークで来日してない組だとEquilibriumとこのEluveitieが断トツで来て欲しいバンドに名が上がるはず。なんでホントようやくかといったかんじ。で勿論呼び屋は今ノリにノッているB'n'F Productionsさん。そうね、たぶん名古屋は売り切れないと思うから日程さえ合えばもしかしたら参戦するかもしれない。かも。あと気になるのは流石にEluveitieだけじゃ時間がアレな気がするからそのうち追加されるような気がする前座ね。希望としては同郷のKrampusや来月新譜が出る予定のTrollfestあたりが見たい。Crimfallでもいいよ。

昨日発表されたスリップノット主催フェスという名の国産挙句はアイドル大好きオズフェスという名の国産ラウドロックフェスがまーた懲りずに始まろうとしてたり、相変わらず萎えるラウパだったりでもう国内で信用できるメタル系呼び屋はここくらいじゃねというくらいの印象すらある。記事にはしてないが、Orphaned Landがおk出してないのにも関わらず勝手にチケットまで売りだした某隣国の呼び屋の件もあったりで余計にね。あとはアンジェラBBAの我儘による脱退~アゴニスト引き抜き騒動だったりと何かとメタル界隈は話題が付きませんがそれらは去年のレビュー(残り4,5個くらい予定)書き終わってからまとめ的な記事のときにまた触れます。というかもう3月後半だぞ。ってそれら終わったらホントに移行するから...いや、ホントホント。

[追記]
追加で前座のバンドが発表されましたが、ちょっとマイナー過ぎて分からないバンドばかりです。国産枠のeleanorは大阪のみ。一応一通り聴いたかんじだとIthilienが良さ気。



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