オ〇ニストによる音楽批評

Jon Hopkins/Immunity

2014/04/02 22:20 投稿

  • タグ:
  • エレクトロニカ
  • アンビエント
  • テクノ



1. We Disappear
2. Open Eye Signal
3. Breathe This Air
4. Collider
5. Abandon Window
6. Form By Firelight
7. Sun Harmonics
8. Immunity

UKはロンドン出身のエレクトロニカ/IDM/アンビエントミュージシャンの3rd。Brian EnoとKing Creosoteとのアルバムにキーボード参加したものを含めると4作目となる。しかもColdplayのコラボレーターでEnoの愛弟子つうんだから驚きよ。コープレは最新作以外は全部持ってるんだけど、全く気が付かなかったなぁ。それと映画音楽なんかもいくつか手掛けてるときたからもうそれだけで凄い人物ってのは嫌でも理解できる。今作の話に入るんだけど、ロンドンにあるスタジオでなんと九ヶ月もの間籠りっきりで制作されたらしく相当気合いが入っている。内容の方はというとエレクトロニカにゃ違いないわけなんだけど、鍵盤は勿論のことアンビエントにテクノにと様々な要素が凝縮されています。実際この手のニカっていうと掴みどころがないのが普通で本作も一回聴いただけだと同じような印象を覚えたのだけど、Borad of Canadaの最新作じゃないけど結構良さ気だなくらいからいや、これかなりいいぞ!と聴き込むことにより味が出てくる云わばスルメ的な一枚でした。

鍵を開けるようなSEイントロからインダストリアルな無機質なビートを刻んでいく1. We Disappear、疾風の如きアップテンポなノイズ入りニカはFuck Bottonじゃないけど変に気分を高揚させていく2. Open Eye Signal、ダブステに近いビートを打ち鳴らしダークさを演出する部分やピアノ等の儚けな演出が、何だかBurialを聴いているかのような感覚にさせる3. Breathe This Air、ノイズ要素が強くなりビートと絶妙に絡み合い独特の空間を創り出していく4. Collider、前曲までの流れとは違い、静寂の中で響くピアノの音色があまりにも美しい5. Abandon Window、程よいノイズ音がミニマルなスローテンポのニカに上手いこと溶け込む6. Form By Firelight、洗練された4つ打ちビートにより、緩やかで多幸感のある流れを創り出している7. Sun Harmonics、キング・クレオソートという方がヴォーカルが入った曲で、美麗なピアノがフューチャーされた優しく包み込まれるような雰囲気を創り出し、一つの物語の終着点のような締め方をする8. Immunityと一度で二度美味しいエレクトロニカ/アンビエント作でした。

アルバムの構成としては前半と後半でくっきりと分かれています。前半はループテクノサウンドを機軸とした上がるニカを展開、後半は間逆の美麗アンビエントで癒され~な流れ。正直上でも書いたとおり初聴き時は言うほどでもなかったんだけど、聴き込むに連れてより味が出てきたのよね。掴みどころは特に無くとも何故かまた聴きたくなってしまう的な。で、今作のハイライトと言えるのはタイトルトラックの8.で、アンビエント×ピアノのコンボがもうメランコリック過ぎて堪らなかった。そして包み込まれるような多幸感に満ちた展開も素晴らしいです。それはまるでサントラというか一つのストーリーを見ているかのような気分。ということでメロいアンビエントやダブステ/ニカあたり好きならオススメです。ちなみに6月に開催されるTaicoclubなる野外フェスで来日が決まっており、Venetian Snare/Tim Hecker/Panda Bear/Mount Kimbie/James Holdenなどかなり素敵なラインナップが揃ってて魅力的なのですが、場所:こだまの森となっていて何処やそれと調べてみると長野県というね。毎年フジロックなんかでも○○発表!みたいに出るときってワクワクするもんなんだけど、いつも冷静になって思うことがあるのよねぇ。そんな場所でやられたら敷居上がるじゃんか...




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