オ〇ニストによる音楽批評

Year of No Light/Tocsin

2014/02/23 23:08 投稿

  • タグ:
  • アトモススラッジ
  • アンビエント
  • ポストロック



1. Tocsin
2. Géhenne
3. Désolation
4. Stella Rectrix
5. Alamüt

フランスは南西部ボルドー出身のアトモススラッジメタル/ポストメタルバンドの3rd。アートワークが実にアトモスなかんじですね。元はIntronautや初期~中期くらいのMastodonのような牙剥き出しの攻撃的なスラッジネスを響かせていたこのバンドだが、前作「Ausserwelt」では一変して完全インストの美しく荘厳な轟音サウンドへと変化を遂げていた。で今作はというとその流れを踏襲しつつも、更に美意識高く轟音をかき鳴らしスケール感を一段階上げた作品となっております。

荘厳な静寂パートからゆっくりと重圧で無愛想なスラッジ要素ひり出していきひたすら耳に来る音圧で聴き手を圧倒する1. Tocsin、なアプローチからメロくロマンチックなそれこそ彼ら流激情ポストブラック的なものを展開していく2. Géhenne、大作RPGばりのダイナミックな序盤でニヤッとなるも次第に轟音極まりないスラッジパートの雪崩で奈落へと落ちていく3. Désolation、神聖なアンビエントから禍禍しいスラッジをまったりと展開、そして中盤からはエクストリームな音の洪水でもって高みへと突き進んでいく4. Stella Rectrix、静寂からの淡々と降り注ぐ美麗な轟音の雨をモロに堪能できる5. Alamütと前作以上に表現力の上がった凄み掛かった作品で去年のポスト系統では結構上位に来そうな良内容でした。

上記でも書いたとおり基本は前作の路線なのだけれど、2.のようなポストブラっぽい曲や壮大な3.のイントロだったりあらゆる面で幅を広げている。かと言って轟音パートが温い何て事は全くなくて強靭なへヴィネスで大地を揺らし続ける。それも相当スケールのドでかいやつなので高揚感が半端じゃない。作風が雰囲気重視な上に5曲57分と大作志向は相変わらずなので、きっと好きな人にしか良さは分からないでしょうね。ということでこの手のポスト/スラッジ好きはマストということですわ。今年入ってからリリースされた国内デビュー盤はレア音源等が付いた二枚組のようなので今からならそちらを推奨します。


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