オ〇ニストによる音楽批評

The Field/Cupid's Head

2014/03/13 22:40 投稿

  • タグ:
  • エレクトロニカ
  • テクノ
  • アンビエント



1. They Won’t See Me
2. Black Sea
3. Cupid’s Head
4. A Guided Tour
5. No. No...
6. 20 Seconds Of Affection

スウェーデンはストックホルム出身のミニマムテクノ/アンビエント/エレクトロニカアーティストの4th。Axel Willnerによる一人プロジェクトです。2nd以降はバンド形式となりシューゲやポスト系統の実験要素も交えたような音の幅を広げた意欲作でしたが、本作では1st以来となるベルリンの自宅スタジオでのぼっち制作となった模様。つまり最近の流れも組みつつあくまで初期のスタイルへと近づいており、割と原点に立ち返ったようなテクノ/ミニマム特有の空間をループするあの感覚が味わえる作風へと戻っている。そのせいなのかは分からないが、ジャケットは今までクリーム色っぽいものとは違い黒々としている。リリースは過去作と同じくKompaktから。

執拗なまでに繰り返すこのポリリズム~じゃないけど反復を繰り返すお得意のミニマルテクノを展開し聴き手を心地よい恍惚へと導いていく1. They Won’t See Meから前作のシューゲ/ロック的な要素は薄れ本来のサウンドへと戻った感がありますね。多幸感溢れる開放的な差サウンドは純粋に気持ちいい。その流れを引き継ぎつつも後半からはどんよりとした不穏なベースラインが現れる2. Black Sea、Fuck Buttonsのような広がりを見せるドリーミングなミニマルサウンドにそのうち感覚が麻痺しそうになる3. Cupid’s Head、女性のSEを取り入れた甘くて幻想的な流れの4. A Guided Tour、まるでBurialのような曇り掛かったダークな不協和音がループしていく5. No. No...、底から徐々に沸きたつシューゲ/ドローン的な重々しいノイズが川のせせらぎのように流れていく6. 20 Seconds Of Affectionと原点に返りつつもより内向的な面に焦点を当てた(特に後半)ミニマルサウンドでした。

流石ループサウンドの巨匠と言われるだけありますね。とてつもなく凄いことやってるわけではないのにいつの間にか「ループする」その感覚が正常なのかも分からなくなりどっぷりとハマっていく。で今作は今までと比べ少々暗めな印象があるわけですが、デビュー作「From Here We Go Sublime」の時点でループするテクノの一つの形が完成されているわけで、バンド形式を取り入れてた近年の作風から離れ原点に立ち返りつつもそこから更なる進化を遂げようとしている証拠がこの黒ジャケなのかもね。その黒さってのはいつの間にか意味もなく繰り返される人間の生活リズムなんかを皮肉っているかのようにも聴こえるか。まぁ私の好みで言えばダークな音楽自体は好きではあるけど、このThe Fieldに関しては開放的なミニマルテクノを求めているので序盤のらしい曲のがビビッときた。しかし根本的なThe Fieldのサウンドは変わっていないので従来のファンで有れば問題なく聴けると思います。こいつも去年のニカブームの流れで欠かすことのできない一枚です。



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