オ〇ニストによる音楽批評

Volcano Choir/Repave

2013/10/06 17:30 投稿

  • タグ:
  • フォークロック
  • アンビエント
  • アコースティック
  • インディ



1. Tiderays
2. Acetate
3. Comrade
4. Byegone
5. Alaskans
6. Dancepack
7. Keel
8. Almanac

US産インディロック/インディフォークバンドの2nd。今や大ブレークを果たしたBon Iverの別プロジェクトです。まだデビュー作「Unmap」がリリースされて初来日した頃はBon Iver自体インディでもかなりマニアな連中しか注目してなかったと思うんだけど、名盤2nd「Bon Iver」が発表されるや否や海外メディアがベタ褒めし、かのピッチフォークも9点超えの大台を余裕で突破するなどして一気に知名度が上がったはず。更にグラミーまでノミネートされちゃうなど最早インディの枠じゃ語れないかもなところまで来ているwそんな彼Justin Vernonの別プロジェクトがこのVolcano Choirである。メンバーは彼以外にCollections of Colonies of Beesというバンドのメンバーが絡んでいます。音楽性で言えばBon Iverよりももっと実験的な作風であり、前作「Unmap」は火山聖歌隊なるバンド名とは間逆のとても神秘的でポストロック然とした流れ、されど聴いているうちにうとうととしてくる的なかんじで自然大好き系の雰囲気モノな作品としか感じなかったため、本家ほどの魅力は感じられずにいました。ところが今作ではより音の焦点がクッキリとしており、よりBon Iver側に寄った作風となっています。

繊細かつ優しげなアコギから自然の雄大さを想起させるような1. Tiderays、よりインディ然とした流れでピアノの音色が綺麗な2. Acetate、陶酔的なアンビエントのような始まりから表現豊かにエモ―ショナルに歌い上げる3. Comrade、ゆったりとうねりを上げるようなより自然ライクな流れとJustinの全てを包み込むような歌声との調和が素晴らしい4. Byegone、よりアコギ推しの落ち着いた5. Alaskans、まるで初期のSigur Rosかと思うほどのどこか生命が宿っているかのようなアンビエントナンバー7. Keel、より壮大に自然の波を彼らなりの世界観で描き出している8. Almanacととても表現力豊かな深みのある作品に仕上がっています。

今作はより自然体にかつインディ寄りの作風なので前作のような実験性やアンビエントなかんじはそこまで感じませんし、この変化は個人的に嬉しいです。まぁここまで来ちゃうともうBon Iverとの差がほとんどないため、こちらでやる必要性ないんじゃねとか思ったりしちゃいますが、Bon Iverの音楽性自体は大好きなので、これはアリかなって。というか仮にBon Iver名義で出されても何の違和感もないです。豊かな叙情性に繊細なニカ成分そしてより生をひしひしと感じることができるJustinの優しげで熱の入ったヴォーカルが素晴らしくて最早Bon Iverの新作と言ってもいいんじゃないと言うレベル。つまりBon Iverの次作も期待していいってことですね。Bon Iver推しというか単純にこういうふと一人になれるような音楽が大好きなので、ちょいと贔屓目ですが、ベスト行きもあり得るかも。前作のVolcano Choir好きな方よりかは本家のBon Iverやその他インディロック/インディフォーク好きにオススメしたい作品。



コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事