オ〇ニストによる音楽批評

Boards Of Canada/Tomorrow's Harvest

2013/09/27 20:14 投稿

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  • アンビエント
  • エレクトロニカ
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1. Gemini
2. Reach for the Dead
3. White Cyclosa
4. Jacquard Causeway
5. Telepath
6. Cold Earth
7. Transmisiones Ferox
8. Sick Times
9. Collapse
10. Palace Posy
11. Split Your Infinities
12. Uritual
13. Nothing Is Real
14. Sundown
15. New Seeds
16. Come to Dust
17. Semena Mertvykh

UK産アンビエント/テクノ/エレクトロニカユニットの4th。スコットランド出身のMichael SandisonとMarcus EoinによるユニットBoards Of Canadaの8年ぶりとなる新作です。でも私、Boards Of Canadaの作品は揃えてはいるものの、作品を通してそこまでグッと来たことがないんですよ。故にリリースから三カ月あまり放置していたアルバムですwしかし今年BathsやらJon Hopkins,The Haxan Cloak,Oneohtrix Point Neverなど様々なElectronic/IDM/Ambient界隈のアーティストがリリースラッシュしてるということで、この流れに乗らなければ!と渋々本作を聴いてみた。まず一周して感じたのは、なんか煌々としててニカニカしいんだけど、どこか陰鬱なかんじで...とにかく地味というあまりいい印象はなかった。しかし何回か通して聴いてみたところ、なんとなくダークな感触が過去作と違い違和感を感じたものの、むしろダークな音楽が好きな私としてはこれ案外アリじゃね!という耳ビッチっぷりを見事に発揮しちゃいましたwとは言え他のサイトの本作のレビューのように俺知的ですアピールなみたいな哲学的な寒々しいことは勿論書きませんし、ただ感じたままで書き連ねていこうかなと思います。ちなみに今作のテーマは「砂漠/荒野」だそうです。

静寂からどこか不穏な空気を醸し出す1. Gemini、どこか不安を想起させつつもこの先にある何かに対する希望のようなものが溢れている不思議な感覚になる2. Reach for the Dead、長年のパートナーであるらしいNeel Krugが制作した退廃的だけど幻想的なPVが実に美しいです。前曲と同じ流れながらこちらはテクノのような刻み方をしている3. White Cyclosa、ゆっくりとシンフォ的な壮大さを表現している4. Jacquard Causeway、不協和音のようなリズムをゆったりと刻んでいく10. Palace Posy、ひんやりとしただけど心地よい日差しを浴びているような感覚になる13. Nothing Is Real、リズミカルでノリのよいテクノナンバー15. New Seeds、霧深いふわふわっとしたニカ16. Come to Dust、そして最も荒涼とした最終地点である17. Semena Mertvykhで静かにフェードアウトしていき本作は終わりを告げる。

初めてまじめにBoards Of Canadaの音楽に向き合ってみたわけなんだけど、このアルバムは密室的な空間でしとしとと降り続ける霧雨の音を聴き続けるようなじめじめとしたそんなニカ音楽。つまりリリースされた6月初めつまり梅雨の時期に聴けよというBoards Of Canadaの持て成しをスルーしてしまったというわけか...きっとその頃積みCD化させていなければ、もっとリアルに感じることが出来たかもしれなかったんだな。ダークさや不穏さがアルバム全体を覆い尽くす中、幻想的な綺麗さやスピリチュアルな不思議サウンドで決して陰鬱な気分にまでさせない絶妙なさじ加減も見事である。巷では賛否両論の本作らしいですが、どこかダーク/退廃/孤独/不安/静謐などの単語が頭に浮かぶ本作がズブズブとハマっていきました。つまり即効性はないものの聴けば聴くほど味が出るスルメアルバムということです。「明日への収穫」というタイトルの意味は未だに理解はあまり出来てませんが、私にとってはてきとーに聴いていたBoards Of Canadaの音楽の良さをより理解できたことが「明日への収穫」なんだという結論に至ったわけ。というか思った以上にお気に入りの曲多いなwこれは過去作の「Music Has The Right To Children」「Geogaddi」あたりも聴き直してみたくなりましたわ。それでも言葉に出来ないような掴みどころのない漠然とした音楽であることには変わりないので聴く人を選ぶ音楽なんだなと再確認しました。ちょいとダークでだけど温かい独特なエレクトロニカ聴きたければマストです。



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