オ〇ニストによる音楽批評

Leon Vynehall/Music for the Uninvited

2014/06/17 23:00 投稿

  • タグ:
  • エレクトロニカ
  • テクノ
  • アンビエント



1. Inside The Deku Tree
2. Goodthing
3. Be Brave, Clench Fists
4. Pier Children
5. It’s Just (House Of Dupree)
6. Christ Air
7. St. Sinclair


UK南東部イースト・サセックス州ブライトン出身、ハンプシャー州南部ポーツマスを拠点に活動するハウス/テクノ/エレクトロニカ/アンビエント系ミュージシャン兼プロデューサーによる1st。一部ではミニアルバム扱いされていますが、海外サイトではフルアルバム扱いなのでソチラに準拠する形で。Martyn(Ninja Tune)主催のレーベル3024に所属するLeon Vynehallというハウス系プロデューサーで、既に海外のクラブイベントなどでは引っ張りだこらしい。そんな彼がこの度リリースした「Music for the Uninvited」は、幼少の頃から聴き馴染んだというヒップホップやエレクトロニカ、ファンクといった音楽からの影響が窺える多彩なハウスナンバーが並ぶ秀逸な一枚となっています。ゼルダの伝説からインスパイアを受けたという冒頭曲1. Inside The Deku TreeからしてFloating PointsやLoneのような軽やかに波打つハウスビートと気品溢れるストリングスが交差するシンフォニーなハウスナンバーを展開。そのミニマルなシンフォニーの美しさにハッとしていると今度はThe Fieldを彷彿とさせるリズムテンポの良いビート感と深みのあるグル―ヴの対比が高揚感を沸き立たせてくれる2. Goodthingや心地よいダウンテンポ調で緩やかに時を刻んでいく3. Be Brave, Clench Fists、一層キレのあるビート使いと揺らぐシンセ音が程良い抑揚を生み出している4. Pier Childrenなど繊細に構築されたハウス系の楽曲に知らぬ間に魅了されてしまいます。そして終盤ではアンビエント/ダブステップ/ウォンキー風のアプローチまで披露するなど彼の雑食性が垣間見えてきますが、様々な要素が入り混じっていても、各トラックがシームレスに繋がっているかのような感覚を覚えてしまうほどにアルバム全体の流れがベテラン顔負けに丁寧な仕上がりであるため、違和感などは決して感じられないし、高揚感をもたらす心地よいビートを聴いているともっと音の波に漂っていたいという欲の方が勝ってくるかんじ。生憎、本作のブラックミュージック系のサンプリング元に縁がないため、ソレを熟知していれば尚楽しめるのだろうなとも思ってしまいますが、単にクラブ/エレクトロニカ作品として見ても一級品の出来には違いないので、上記のアーティストが好きであればチェックして損はない良作品です。

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