オ〇ニストによる音楽批評

White Lung/Paradise

2016/12/12 00:30 投稿

  • タグ:
  • ポストハードコア
  • パンク
  • ノイズ
  • インディ
  • ハードコア



1. Dead Weight
2. Narcoleptic
3. Below
4. Kiss Me When I Bleed
5. Demented
6. Sister
7. Hungry
8. I Beg You
9. Vegas
10. Paradise

カナダはバンクーバー出身のインディ/ハードコア/パンク/ノイズロックバンドの4th。White Lungの結成10周年となる年にリリースされた最新作。前作ではサポートメンバーを採用していたが、2015年~はLindsey Troy(Ba)が加わった4人組体制で活動している。名門Dominoへと移籍した前作「Deep Fantasy」はラウドでパンキッシュなド直球ハードコアサウンドをかき鳴らしていた快作で、その年のベストに選出するほどのお気に入りアルバムとなりました。それと同時にフジロックへの参戦も果たしたことで、波に乗るバンドの勢いも十分示していたと思います。それに続く本作「Paradise」はMarz VoltaのLars Stalfors(Key)がミックス/プロデュースを手掛けており、クールでキレのあるパンク/ハードコアサウンドはそのままに、多彩なアレンジも随所で味わえるカラフルな一枚となっている。それはプロデュースの影響が反映された結果だと思われますが、音そのものにはある種の信念が宿るかのように一切ブレを感じさせず、芯のあるハードコア/パンクで攻め続けるその姿勢がとにかく痺れますね。ドリーミングなミドルナンバー3. Belowやネオシューゲイザーのような7. Hungryなど新機軸の楽曲を織り交ぜたバランスを考慮した上での構成のため、聴き手をねじ伏せるかの如く覇気迫るような圧倒的火力が魅力だった前作と比べるとどうしてもガツンとくる部分では劣るのだが、逆にインディ寄りになって一皮剥けたと評価する方も結構居そうなかんじはする。むしろ疾走ナンバーオンリーという潔さの対極にある単調さを多少なりとも克服したとも言えるし、何より路線を変えてもカッコ良さはそのままってはホント凄いと思う。それに加えてヴォーカリストMish Wayの歌唱表現の幅も飛躍的に上昇しているのも見逃せない要素。冒頭を飾るストレートなハードコアナンバー1. Dead Weightを始め、カラフルなシンセサウンドを絡めた2. Narcoleptic、いつになく低音の効いたへヴィな音作りが特徴の4. Kiss Me When I Bleed、前作級のスピードと怒涛の破壊力で駆け抜ける8. I Beg You、メロコアのようなメロディックな爆走で締めくくる10. Paradiseなど疾走感に溢れたやかましい曲は抜群にキマってますね。30分ないトータルタイムもあってかサクッと聴き込めるのも魅力。既存のファンを満足させつつ、新規ファンも開拓出来そうな実にバランスに優れた一枚。ベスト候補。


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