オ〇ニストによる音楽批評

Treat/Ghost of Graceland

2016/11/28 23:30 投稿

  • タグ:
  • メロディアスハード
  • ハードロック



1. Ghost Of Graceland
2. I Don’t Miss The Misery
3. Better The Devil You Know
4. Do Your Own Stunts
5. Endangered
6. Inferno
7. Alien Earthlings
8. Nonstop Madness
9. Too Late To Die Young
10. House On Fire
11. Together Alone
12. Everything To Everyone

スウェーデンはストックホルム出身のAOR/メロディアスハードロックバンドの7th。1983年から活動する北欧ハードロックの古豪Treatの最新作。一度は解散するも2006年に再結成して、2010年には復活後第一弾となる「Coup de grâce」を発表。当時からのオールドファンだけでなく、私のような現行のロックリスナーをも虜にした見事な傑作アルバムで、邦題にもあった「最後の一撃」にするにはあまりに惜し過ぎる圧倒的な完成度を誇っておりました。その後の来日公演を終えて再び解散したかのように思われたが、6年の月日を経て再結成後第二弾となる「Ghost of Graceland」がリリースされた。本作からNalle Påhlsson(Ba)からFredrik Thomander(Ba)へと交代。出来栄えの方は結論から言えば前作ほどではないけどいいアルバムといったかんじの評価です。というのも音楽路線こそ前作の延長線上ではあるが、所々へヴィでバンドグル―ヴの目立つ点や最近のKamelotのようなダークな雰囲気が強化されたことで、上品で落ち着いた楽曲の割合が増えている。特にリードトラックである1. Ghost Of Gracelandや3. Better The Devil You Knowなど作品前半にそういう傾向(サビメロはなんだかんだキャッチー)の楽曲が固まっているせいか、どうしてもダークでへヴィな印象を覚えてしまいます。名曲「The War Is Over」のようなエネルギッシュな北欧メロディアスハードといった趣のナンバーで幕を明ける前作とは対照的なので余計に地味に思えてくるのかもしれません。

そんなネガティブな印象も聴き進めるに連れて変化し、解放感のあるコテコテの北欧AORや彼らの十八番である哀愁性を存分に沁み込ませた極上のメロディが徐々に効いてくる。つまり従来のファンの聴き所としては中盤からで、理想的なメロディアスハードロックナンバーの5. Endangered、ポップなセンスが発揮された8. Nonstop Madness、キレの良いアップテンポなキラーチューン9. Too Late To Die Youngなど映える楽曲が増え、4. Do Your Own Stuntsや12. Everything To Everyone、ギターのAnders Wikströmが歌う11. Together Aloneあたりの作曲力の高さがフルに生かされたバラードナンバーの水準もすこぶる高いのも見逃せない要素。多少へヴィでダークな要素が強まりはしたが、北欧ライクなメロディに彩られたTreatらしさに偽りはなしといったかんじで、個人的には良作レベルは優に超えていると思いました。似たような変化がありながらも受け入れられた作品だとCircus Maximus「Nine」が浮かびましたが、ということは次作は...とりあえず歌謡曲的なコテコテで典型的なメロディアスハードならとりあえず前作から聴いてみてと言いたいところだけど、現在廃盤で値段が倍以上に跳ね上がってるのでキングレコードさん再販してどうぞ。


コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事