オ〇ニストによる音楽批評

Obsidian Kingdom/A Year With No Summer

2016/12/27 22:30 投稿

  • タグ:
  • プログレッシブメタル
  • プログレッシブロック
  • アートロック
  • エレクトロニカ
  • アンビエント



1. A Year With No Summer
2. April 10th
3. Darkness
4. The Kandinsky Group
5. The Polyarnik
6. Black Swan
7. Away/Absent

スペインはカタルーニャ州バルセロナ出身のポストロック/エクスペリメンタル/プログレッシブメタルバンドの3rd。2005年結成、プログレッシブメタルやポストロックなど様々なジャンルを横断する前衛的音楽集団5人組ことObsidian Kingdomの最新作はSeason Of Mistと契約を結んでから初のアルバム。Jens Bogrenがマスタリングを担当した2012年リリースのデビュー作「Mantiis」はOpethからのプログレデス方面の影響を始め、メタルだけに留まらない多彩なセンスをアヴァンギャルド気味に煮詰めたようなアート性の高い個性的なサウンドを放っていました。本作「A Year With No Summer」では、更にその先へと歩みを進めており、プログレッシブロックとアートロックとポストロックを又に掛ける実験性の高い奇妙なロック作品へと様変わりしています。ざっと聴いてみると、The Pineapple Thiefのようなのモダンなアート~ハードロックを交互に繰り出す1. A Year With No Summerや3. Darkness、先鋭的なポストメタル/ブラックみたく幻想的なメタルサウンドを聴かせる7. Away/AbsentなどPorcupine TreeやRiversideといったKscope周辺のポストプログレ系のバンドに近い感覚を覚えますが、時にひんやりと冷徹で張り詰めた緊張感を持ったアンビエントやアンニュイとした倦怠的なムードを匂わせたりと前作を超える表現力の幅の広さに唸らされます。更に特筆すべきはUlverのKristoffer Rygg(Garm)がゲスト参加した2. April 10thでは、名作「Perdition City」の再来を思わせる退廃的なエレクトロニカ、MayhemのAttila Csiharがゲスト参加した4. The Kandinsky Groupでは、Sunn 0)))のようなノイズ/ドローンを使用した形容し難き轟音を鳴らし続けます。静寂と狂気が交差するエクスペリメンタル極まりない一枚。


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