オ〇ニストによる音楽批評

Killswitch Engage/Incarnate

2016/12/24 01:30 投稿

  • タグ:
  • メタルコア
  • ハードコア



1. Alone I Stand
4. Strength Of The Mind
5. Just Let Go
6. Embrace The Journey...Upraised
7. Quiet Distress
8. Until The Day
9. It Falls On Me
10. The Great Deceit
11. We Carry On
12. Ascension
13. Reignite (Bonus Track)
14. Triumph Through Tragedy (Bonus Track)
15. Loyalty (Bonus Track)

USはマサチューセッツ州ウェストフィールド出身のメロディック/メタルコアバンドの7th。前作「Disarm the Descent」と言えば、ギタリストAdam Dutkiewiczと初期のヴォーカリストJesse LeachによるプロジェクトTimes Of Graceにて再び顔合わせするというワンクッションを置いて再度フロントマンへ返り咲いた復帰一作目の作品で、メロデスライクな程よい疾走感と優れたギターメロディによる王道のメタルコアサウンドは、彼らにとって久々の良作ラインを超える会心の出来で、KSEもとい私のメタルコアへの苦手意識を克服するきっかけになった一枚でもある。ここ日本でもそのアルバムを引っ提げたツアーを行うなど現メンバーの体制のまま精力的に活動を続けています。前作を聴いて再び興味を持った私は、2nd以降の作品を買い直すことになったわけですが、そのざっくりした感想としては2nd「Alive or Just Breathing」はメタルコア界屈指の名盤であること、そして、後任ヴォーカルHoward Jones期のアルバムや彼の現在率いているバンドDevil You Knowも含めてやっぱり生理的に受け付けないナニかがあったということ。つまり私がJesse派であったってことを改めて確認出来たってだけなんだけど。そんな前置きを踏まえて、約3年ぶりとなる新作「Incarnate」がリリースされた。

Jesse復帰二作目となる本作は、KSE節とも言える王道のメタルコアをベースにしながらも、ハードコア由来の厚みのあるグル―ヴや吠えるようなシャウト、豪快なブレイクダウンによるアグレッシブなナンバーを多数収録しており、王道のメロデス/メタルコア路線だった前作とは少なからず趣が異なる。彩り豊かだったメロディも何処かダークな感触を覚え、ギターパートの比率自体も作風に合わせてか、随分と抑えめである。この時点でメロディックなKSEを求めるリスナーからすると肩透かし喰らうだろうなと何となしに予測が出来てしまう。しかし、単にハードコア寄りになったという考え方よりも、アルバムトータルでの曲進行や緩急を付け方一つ見ても、メタルコアという枠に囚われないUSメタル的なサウンドへと深化したと捉えた方がいいかもしれません。キャッチーなメロディ路線~ブラックメタル顔負けの怒涛のアグレッションを披露する楽曲など音の落差や作風の幅は前作以上に広がっていて、コレをバランスが良い作品と取るか中途半端な作品と取るかは聴き手の好みによるものとしか言えませんね。あと、ボートラ合わせて15曲はちと多い。個人的には単純明快な分かりやすさがあった前作のような曲を求めてしまうためか、リードトラックの2. Hate By Designを筆頭に、8. Until The Dayや10. The Great Deceitといった彼ららしい即効性の高いメタルコアナンバーばかり聴いてしまう現状ではありますが、満足度としてはそれなりだったんで良しとします。


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