オ〇ニストによる音楽批評

Enisum/Arpitanian Lands

2016/10/12 03:19 投稿

  • タグ:
  • ポストブラック
  • アトモスブラック



1. Arpitanian Lands
2. Alpine Peaks
3. Chiusella's Waters
4. Mountain's Spirit
5. Rociamlon
6. Fauna's Souls
7. The Place Where You Died
8. Desperate Souls
9. Sunsets On My Path

イタリア北西部ピエモンテ州スーザ出身のアトモスフェリックブラックメタルバンドの4th。中心人物であるLysによって2006年に結成されたブラックメタルバンドで、当初は一人プロジェクトスタイルだったようですが、2014年にLeynir(Ba)と女性ヴォーカリストEpheliinを加えた3人組(ライブでは+2名)として再スタートを切って現在に至る模様。スタイルとしてはWolves In The Throne Room等のカスカディア勢~Fen.やAlcestといったポスト/シューゲイザーブラックから影響を受けたと思わしきアトモスブラック作品で所謂優等生的なサウンドと言えるかもしれない。この手のバンドと聞くと癒し要素やアンビエントパートに比重が傾いてしまうなんてのもよくあることなのですが、今作では大自然の猛威の如く豪快に爆走するメタルパートの比率の高さがアピールポイントとなっていて、ポスト系であってもある程度のブラック要素を求めているなんてリスナーには打ってつけの作品であると言えます。牧歌的な癒しブラックメタルらしい暴虐性のバランスも見事。中でも、女性Vo.EpheliinとのデュエットがSo Hideousのような華やかな印象を強めている9. Sunsets On My Pathでは、ブラックゲイズ然としたエピックな疾走と美の要素が絡み合いエモ―ショナルに駆け上がるラストを飾るに相応しい名曲。あえて欲を言うなら、全体的にワンパターンな曲調/展開の連続で捻りが欲しかったかもってことくらい。といったかんじで、多少なりとも既聴感はあれど自然派ブラック~ポスト系を好むならツボを突かれること請け合いな掘り出し物でありました。


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