オ〇ニストによる音楽批評

Violet Cold/Magic Night

2016/10/31 23:50 投稿

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  • ポストロック
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1. Everything You Can Imagine Is Real...
2. Magic Night
3. Warm Winter
4. For Amelie (Polish Lullaby)
5. Sea
6. Drowned in the Lights
7. Silver Moon, Pt. 1
8. Silver Moon, Pt. 2
9. Last Day On Earth

アゼルバイジャン共和国の首都バクー出身のポストブラック/アンビエント/ポストロックバンドの3rd。Emin Guliyevなる人物よる独りポストブラックプロジェクトで、前作「Desperate Dreams」では、Deafheaven「Sunbather」旋風の影響をモロに受けたと思われるエピックなブラックゲイズ路線でありましたが、あまりにまんま過ぎる内容であることや同じくポストブラック界隈の新鋭バンドであったGhost BathやVattnet Viskarの方がやや上手なかんじがあり、中東出身という意外性を除くとフォロワー的なバンドがまた一つ現れたかなってくらいの印象でしかなかった。そして、一年にも満たない短期間で届けられた本作「Magic Night」では、アートワークのようなスペースアンビエントの要素を取り入れて荘厳な雰囲気や作品の世界観をより大きく表現、それに伴い曲の尺も倍くらいあって、コンパクトでスッキリ聴けた前作とは異なるものに仕上がっています。広大な宇宙空間に星屑の如く甘美な叙情トレモロの雨が降り注ぐ1. Everything You Can Imagine Is Real...を皮切りに、ポストロック調の優しい轟音/アンビエント~チリチリとノイジーなブラックメタルパートを何重も交互に配置した3. Warm Winter、胸を掻き毟るような扇情性の高いメロディを擁したポストブラック~優しいピアノの演奏を用いたしんみり系アンビエントを挟んでいく6. Drowned in the Lightsや8. Silver Moon, Pt. 2等、前作に引き続き好き者のツボを突いていくエピック系ポストブラックには違いありませんが、まるで映画のサウンドトラックのような緊張感高まるアンビエントパートを導入することで作品のクオリティや個性を上手く向上させてきています。前作の難点であった似通った~なんて思うフレーズが(多少)減ったこともあってトータルタイムは伸びても言うほど長く感じられないのも個人的には有難かった。などと褒めてみても、Bandcampのディスコグラフィーを見るにメタル以外の流行音楽に色々挑戦していることも知っているので次作でどうなるか見当が付きにくいのがアレね。

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