オ〇ニストによる音楽批評

Chouchou/Alexandrite

2016/07/05 03:14 投稿

  • タグ:
  • エレクトロニカ
  • アンビエント
  • テクノ
  • ポップス
  • 邦楽



1. fjord
2. Cloud 9
3. LUNARIA
4. CATASTROPHE
5. Absolute zero
6. spira
7. landscape
8. anemone
9. eden
10. SUPERNOVA
11. snowdrop
12. Innocence

国産エレクトロニカ/アンビエント系ユニットの4th。インターネット上に存在する仮想世界「Second Life」にて結成されるという異色の経歴を持ったヴォーカリストJuliet HeberleとコンポーザーArabesque Chocheの二人組からなる音楽ユニットChouchouの最新作。ちなみに「Second Life」ってなんぞやと思ってググってみると、自らのアバターを作って現実世界とは異なる生活を送る~とかなんとか出てきたので、要は今で言うところのネトゲの先駆けみたいな存在なのかね?(適当)。光の色/温度によって変色効果があるという鉱石アレキサンドライトをコンセプトにした本作「Alexandrite」は、鉱石のカラーチェンジのように儚くも美しい癒しをもたらす本編と無限に広がるヴァーチャル世界だからこその無機質な雰囲気に包み込まれた実験的な電子系リミックスCDの二枚を対にして異なる世界をリスナーに味あわせてくれる色彩感覚溢れる作品になっています。「Chouchouとしてのポップ」を意識して原点回帰を狙った本編をベースに各曲解説していくと、ピアノの音色と僅かに入ってくる電子音のアンビエントにJulietによる透き通るようなウィスパーヴォイスを乗せた癒しナンバー1. fjordを始め、非現実的なひんやりとした無機質さを包容したエレクトロニカの2. Cloud 9、Pianaを彷彿とさせる優しく繊細なタッチで描かれる3. LUNARIA、元気ロケッツのような爽快なテクノ/ハウスポップ路線の4. CATASTROPHE、内省的な薄暗さとクラシカルな美しさが同居した5. Absolute zeroといった前半パート→歌モノの楽曲を挟むことで非現実と現実の間を交差するような構成になっている後半パートでは、聴き手の感情をより一層揺さぶってくる。蕩けるようなヴォーカルに儚げな哀愁メロディとフォーキーなアコギがそっと寄り添う8. anemoneや虚しさや憂鬱といったダークな感情と癒しの感情が入り混じった、まるで思春期のような虚ろでノスタルジックなメロディが織り成す12. InnocenceはLily Chou-Chou時代や1st「Landmark」までの全盛期Salyuを思い出したりでマジで心打たれます。徹底した拘りを感じるPVも必見。本作の理解をより深めたいのであれば是非二枚組仕様をオススメします。2015年ベスト作品。

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