オ〇ニストによる音楽批評

Anna von Hausswolff/The Miraculous

2016/05/11 23:27 投稿

  • タグ:
  • アンビエント
  • ドローン
  • クラシカル
  • ダークウェイブ



1. Discovery
2. The Hope Of Only Empty Men
3. Pomperipossa
4. Come Wander With Me/Deliverance
5. En ensam vandrare
6. An Oath
7. Evocation
8. The Miraculous
9. Stranger

スウェーデンはヴェストラ・イェータランド県ヨーテボリ出身、現在はデンマークの首都コペンハーゲンにて活動するエクスペリメンタル/ドローン/ダークウェイブ/アンビエントポップ系SSWの3rd。サウンドアーティストCarl Michael von Hausswolffの娘にしてHydras DreamのメンバーでもあるAnna von Hausswolffの3rd「The Miraculous」。今作で初めて彼女の作品に触れることになったのだが、引き合いとして出されている歌姫Kate Bushは勿論、インダストリアル/ドローンのひんやりとした退廃的なムードやそのアンニュイな浮遊感が醸し出すダークウェーブ系の音像は専ら北欧のChealsea Wolfeとでも形容するべきやや通好みな音楽性。しかしChelsea姐さんの最新作「Abyss」で身も心もどんより沈みきってしまった後に本作を聴くと、彼女の艶やかで伸びのある歌唱や荘厳なパイプオルガンの音色など気品ある優雅な美しさに目を奪われてしまいます。そのオルガンの音色がシンフォニックな広がりを利かせた近年Julia Holterのようなチェンバー/アートポップ風味の1. Discoveryを始め、教会ちっくな神聖な雰囲気のイントロから徐々にEarthのような地続きのアンビエント/ドローンへと様変わりする4. Come Wander With Me/Deliverance~5. En ensam vandrare、そして、ゆったりとドラマティックに盛り上げるリードトラックの7. Evocationを境に終盤はGrouperのようなアンビエント路線に卒倒していく。引き合いに出したChealsea Wolfeのように重たくメンヘラったかんじは薄めなので敷居はそれほど高くなく、クラシカル風味なアンビエント/ポップを好むインディリスナーにも十分受け入れられる一枚かと思います。


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