団子の舞台裏 _The backstage of 「DANCE」

将進酒

2020/12/05 14:39 投稿

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こんにちは。月美です。

昨夜、MMD「将進酒」をUPさせて頂きました。「もう見たよー」という方、ありがとうございます。



新作に取り掛かるきっかけはいつも衝動的で、いいなと思ってストックしてあるモーションデータからピックアップする時もあれば、ニコ動内を徘徊してアンテナが立ったものを使わせて頂くこともあります。今回は後者。

ハロウィンからしばらく『洋』の作品が続いたので、次は『和』なものにしようと初めは思っていました。しばらくお着換えばかりでしたし。(戦装束だってもっと使いたい!)
でも『和』の要素のモーションって圧倒的に少ないんですよね。その中から小狐丸に躍ってもらっても違和感のないものとなると更に選択肢は狭まります。(自分でモーショントレースをするという選択肢は、今の私にはまだ難しいデス…)
うーん、どうしようかなぁと思っていた矢先に妮可さまのモーションが目に留まりました。
とても滑らかな動きで、あぁ、踊りも歌も素敵だなぁと。
中国語の響きと踊りの振付がとても柔らかくてたおやかなので「男士」な小狐丸にはどうかなぁと一瞬思ったのですが、杞憂でした。
衣装の効果もあるのでしょうが、柔らかい手の動きも、くるっと回った時に広がる裾や長い髪も、やっぱり「嫋やか(たおやか)」という言葉がしっくりくる。不自然さや違和感は感じられませんでした。(あくまでも月美の主観です)

これは私が使わせて頂いているmonoさまの小狐丸に限らず他のモデラーさまのモデル、あるいはMMDジャンル以外でイラストなどを見ていても感じる事ですが、小狐丸って本当に不思議なキャラクターだと思います。荒々しい所作や表情も、反対に穏やかで静かな立ち居振る舞いも、どちら側に振っても違和感がない。
何ていえばいいのかなぁ…「男性性」も「女性性」も両方兼ね備えているというか、不思議とそれらが共存して調和してそこに在る、というか…。(マッチョな躰に長い髪だから、というだけでは説明がつかない)
両性の要素が共存しているのは人間も同じですが、稲荷神は人との距離が近い神様ですから、小狐丸はより人に近い存在だと考えると腑に落ちたり?落ちなかったり??(エッ、チョットナニイッテルカワカラナイ?)
ま…まぁとにかく、月美の考察はこのぐらにしておいて。
そんな感じで今回はこの作品を作らせて頂こうと決めたのでした。

作らせていただくにあたり、悩んだことが一つありました。
それはモーションが1番までのものだということ。
作品の大元である佑可猫さまDMYoungさまの曲を聴いたり、西四さまの踊り(これがまた可愛い素晴らしくて!)を見たりしているうちに、やっぱりフルで作りたいよなぁという欲望がボコリと湧いて来まして。
かといってモーショントレースする技術など持ち合わせておらず…。
じゃあ他の「将進酒」の作品はどうなっているのかな?とリサーチしてみましたが、フルVerは1つだけ。しかも見事なドラマ仕立てになっていて、こういう構成もありかぁと思いつつも「月美にはとても無理じゃ」という結論に達しました。
さぁ、どうする?諦めて1番までにする?それとも別の曲を探す?
うーん…ならば在るものを活用するしかないな、と。
ただ、曲って大抵、Aメロ→Bメロ→サビ(ここまでで一番)→Aメロ(もしくはBメロ)→サビ…という感じで構成されていますよね?
ということはフルにした場合、既に完成された1番のモーションを切り貼りする(言葉が非常によろしくないのですが)、ということになってしまいます。
うぅ~ん、それは…
下手をすると完成された曲やモーションのイメージを台無しにしてしまう可能性があるし、なにより作られた方からすればあまり気分の良いものではないかも、とそこで悩んだ訳で。
それでも諦めきれず、規約に目を通したうえで配布されている妮可さまにお伺いをさせて頂きました。
幸い快く承諾して下さり、「扱いづらいモーションですが、楽しんで頂ければ嬉しいです」とのお言葉まで頂きました。
あーもう、緊張したよぅ!
作り手さまに直接コンタクト取るって、やっぱり緊張します。
「出来上がってるモーションばらしてフルにする?人の作ったもんで何しようとしやがんでぃ!」…なんて怒られたらどうしようとか(そんなバカな)、いらぬ妄想が膨らんだりしました。(←豆腐メンタル)

扱いづらいと言ってはいただいたものの、だからといって完成されたイメージを壊したくはない、出来るだけの事はしたい。(未熟者なりの矜持)
そこでまずは曲を何度か聴いて、全体の構成をエクセルに打ち出してみることに。

「将進酒」は前奏→Aメロ(1番は2回繰り返し)→Bメロ→サビ→間奏…という風に進み、2番はA→B→サビを各1回、そのまま2回目の間奏でテンションあげていってBメロ→クライマックスという流れでした。(・_・D フムフム。
そこで今度は各パートが何フレームから何フレームまであるのかを分析。
前奏:〇F~〇Fまで、1回目Aメロ:〇F~〇Fまで…という感じですね。
基本的に前奏から1番が終わるまでの中に全ての構成は入っているわけですから、あとはそれらを分けて繰り返し繋いでいくことで1曲分の形にはなる、ハズ。理論上は。
でもね~、理論はあくまで理論なわけで。
踊りというのは動きと動きの間にもあらゆる動作が詰まってますから、単に切って繋いだだけでは上手くいかないんですよね。次の動作に移るまでの瞬間瞬間のポーズが変だと美しさが半減してしまう。せっかく前奏から紡いできた曲の流れがそこで途切れてしまうんです。観てる側に「あれ?」っていう感じを持たせてしまうというか。
しかも完全人力、該当する範囲のモーションをコピー&ペーストしているので、数字上は合っていてもメロディに微妙に合っていない場合がほとんど。
結局は耳を頼りにペーストしたモーションを数F単位でずらして調整、合間の動きを出来るだけなめらかになるようまた調整、という作業が延々と続きました。目を閉じると瞼の裏にキーフレームの「◆」マークが滲むくらい…。
それでも攻略出来なかった箇所が幾つかありまして…。目を皿のようにして何度も何度もチェックしたのですが、出力してから気付く個所もあったりします。すみません、これで勘弁して下さいとしかもう言えない(´;ω;`)グスン…

何とかモーションは収拾をつけたものの、そこでハタと気が付いた。

「…いや、待って?まだ扇のモーションがあるよね?しかも小狐2振りいるから反転もしないと。あと、カメラの存在を忘れてない?」

そんなわけで扇がどういう仕組みで動いているのかを一から解析(そこからかい)、今度はそれを反転させる作業でまた四苦八苦、カメラモーションに着手する頃にはもはや虫の息な状態で、さじさまの元モーションだけが頼りという状態でした。
_| ̄|○ ジブンノオロカサヲノロイタイ…

「B.B.F」で初めて小狐丸のお着換えをした時もそうでしたが、どうやら私は無謀なところがあるようで。
頭に浮かんだ完成形を実現させるだけの技術が無いのにもかかわらず、それをやろうとするこの無謀さよ。
しかもそれがどれだけ無謀だったか、やり始めた後になって気付くのが毎度のパターン。
歳を重ねたら多少なりとも賢くなっていくのだと思っていたけれど、私の場合はちょっと違うようですね…(遠い目)。

それでも今回の作品、とても気に入っています。
一番最初のシーン、とりあえずで作ってみたのですが思いのほかしっくりきて、そのまま使っています。全体的な雰囲気のベースとなってくれました。
特に夕暮れの陽射しが好き。
他のステージもどれも素敵で(いずれも中国の方の作品)、重厚感が作品に奥行きを出してくれています。燈篭祭りのステージや凝った天井の構造が素晴らしい太鼓橋、ちょっと不思議な空間の楼もお気に入り。
あと外せないのはやっぱり衣装。
今回は24℃さまのチャイナ服とmonoさまのミュ衣装を使わせていただきました。
チャイナ服はMMDを始めた頃、お着換えの練習として組み合わせてみたものです。
以前24℃さまの赤司くんが着ているのを見て、ずっと憧れておりました。
いつか中華な曲に合わせて使おうと思っていましたが、今回めでたく日の目を見る事が出来ました。
あとmonoさまのミュ衣装ですが…やっぱりステージ用の衣装、華やかですね。
特に裾のひらみが美しく、デザインもどこか大陸風なので今回の作品に合うのではと思ったのですが、ドンピシャでした。黒い方がオリジナル、赤い方は月美が色変えをさせて頂いております。
合わせて「小狐丸」本体も佩かせていただきました。
「小狐丸」は鍔が唐鍔といわれる形で、拵えも大陸風。きっとこの衣装に合うだろうと思った次第です。やっぱり帯刀している姿、好きだなぁ。


李白の遺した「将進酒」についてはこちらをご覧いただくと理解が深まるかもしれません。
よろしければ是非。↓

将進酒 李白 漢詩の朗読

てんやわんやな状態でUPにこぎつけた「将進酒」ですが、お楽しみいただけましたでしょうか。ご覧になられた方の琴線に少しでも触れられれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。

                                    月美団子

今回の「いいね」コメント:
 「ぬしさま、ご存知でしたか?稲荷神のルーツは大陸から来たものだということを」

→その昔、大陸から京の伏見のあたりに渡って来た秦氏が信仰していた神様が稲荷のルーツだそうです。

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