【 ART OF LIFE ⑱】
49.(27:33〜)CHORUS(サビ)
他のサビより一回り多く、3回目のコーラスが繰り返されると、Drumsの6連フィルに合わせて「In My Life」という歌詞がTOSHIの振り絞るような声で切なく鳴り響き、約30分の「ART OF LIFE」は終わりを告げる。
ひとつの純粋芸術であり、X JAPANという伝説のバンドの代表曲であり、作者YOSHIKIの人生がそのまま刻み込まれた『生きている作品』ART OF LIFEが、聴く人の心に、深い感情を残して、終わる。
いよいよラストのサビだ。
このサビで「ART OF LIFE」は終わる。
何度かサビについて書いてきたので、もうここで説明することはない。
けれど、最後のサビで、しかも曲の終わりだ。
やはりこのサビならでは、という要素はある。
何度かサビについて書いてきたので、もうここで説明することはない。
けれど、最後のサビで、しかも曲の終わりだ。
やはりこのサビならでは、という要素はある。
日本人らしい情感が溢れる、哀しみを伴った美しいメロディーを、 X JAPANのバラードサウンドが支える。
曲のフィナーレを飾るように、オーケストラもフルスケールで演奏、豊かな音でバンドサウンドを包む。
YOSHIKIによるトータルプロデュースが見事に実を結んだ素晴らしい音だ。
YOSHIKIによるトータルプロデュースが見事に実を結んだ素晴らしい音だ。
ひとつの純粋芸術であり、X JAPANという伝説のバンドの代表曲であり、作者YOSHIKIの人生がそのまま刻み込まれた『生きている作品』ART OF LIFEが、聴く人の心に、深い感情を残して、終わる。
【回想】
ホテルの部屋からは、ロサンゼルスの街が見渡せる。
サンセットブールバードとラ・シエネガブールバードの交差する辺りにあるホテルは高台にあって、眺望はとても良い。
眩しい太陽に照らされた街並をしばらく眺めてから、デスクに座り、僕は原稿を書き進めることにした。
1993年5月。
もうオケのレコーディングはほぼ完了し、ボーカルの一部とハモのレコーディングを残すばかり、となった。その後は10日間にわたるミックス作業に突入する。
長かったレコーディングも、もうすぐ終わりだ。
レコーディングスケジュールはだいぶ楽になったけれど、発売に向けてライナーノーツの文章を書く、という僕のもう一つの大切な仕事をしなければいけない。
デスクに座った僕は文を綴り出す前に、「ART OF LIFE」に関わる色々な情景を想い浮かべた。
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