音楽プロデューサー 津田直士の 「人生は映画 主人公はあなた」

Memories 32〜1991年秋の日々(当時の記録を見て-1)

2022/06/12 11:05 投稿

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 記憶は美化されるとよく言われる。
 
 僕が「Xという物語」の中からこの連載などに綴っているあの頃の様子も、僕の記憶が美化されているなら、実際とは少し違うことになる。
 
 けれど僕の場合、文章にしている記憶のほとんどは映像のように鮮やかに残っているいわゆる映像記憶をそのまま描写しているので、特に美化しているとは思わない。
 
 ただ、自分が嫌な思いをしていたことや僕が興味を持たなかったネガティブな状況などが、記憶から抜け落ちていることは多々あると思う。
 
 それでも僕には自分の記憶を綴ることに深い意義と使命があると思っているから、何かのきっかけがあるたびにタイムスリップをしてあの頃の様子を文章にしていきたいと思っている。
 

 
 元々、「すべての始まり」ではあまり細かい描写をしていない「Jealousy」の制作から東京ドーム3Days公演までの記憶を中心に、1989年の春から1992年の東京ドーム3daysまでについて描いていくことを目的として始めた連載がこの「Memories」で、途中ある時期を飛ばして進んだり、リアルタイムで起きていることなど他のテーマの文章を挟んだりしながら、一応1991年の秋から東京ドーム3Days公演までの記憶は綴ってきた。
 
 けれど、先に書いたように僕のタイムスリップはあくまで映像記憶なので、実際に当時の事実を確認すると、体感的な違いがわかって面白い。
 
 見事に記憶から抜け落ちていることもたくさんあったりする。
 
 今、手元に1991年8月18日から12月20日までの自分のスケジュールが詳細に記された紙がある。
 
 以前も書いた通り、この時期はスケジュールが過密な上にYOSHIKIの体調が心配で、記憶が自分でもよく把握できないところが多いのだが、事実はこの紙で確認することができる。
 
 初東京ドーム公演のために行なっていた芝浦スタジオのリハーサルと後楽園ホールのリハーサルが何日だったのかもわかるし、リハーサルと並行して祐天寺のSomewhereスタジオでSEのレコーディングをしていたこともわかる。

 
 後楽園ホールのリハーサルはまさに有名な「カレー事件」の舞台で、僕の記憶にはHIDEと会話している様子がはっきりと浮かぶのだけれど、それも「14時ヒデ」と書いてあることで納得できる。

 

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No.1 21ヶ月前
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