僕は「すべての始まり」という著書で、僕自身が体験した「Xという物語」について書いている。
まだ本人たちと会う前の1987年秋から始まり、1990年春、Rose & Blood Tourの締めくくりに近い日本武道館までの2年半を詳細に描き、その後「Jealousy」を完成させた後にファンが起こした奇跡と、その結果が1992年1月7日、東京ドーム3Daysの最終日に永遠として形になる様子を描いた。
僕が「すべての始まり」で描いたことは、X JAPANというバンドとそのメンバー、そしてファンが創り続けてきた「Xという物語」の一部だ。
34年という長い年月の中の4年間だから、ごく一部とも言える。
僕はその短い4年間を、僕なりに「Xの青春」と捉えて描いている。
それは僕が当時のメンバーに青春の輝きを強く感じたからだ。
僕は、青春という時期の持つ最大の魅力とは、自分の未来を創るために失敗を恐れず全力で走ることだと思っている。
だからあの4年間は、まさしくXというバンドの青春なのだ。
そして、僕にとってもまた同じように、あの4年間は青春だった。
音楽人生を全うしたくて、大学2年の時にプロのミュージシャンとなるまで青春らしい時間を省いて生きていた僕にとって、その後ソニーミュージックへ入社して菅野よう子や宮本浩次と出会いながら、自らプロデュースを手がけるアーティストとの出会いを探していた僕の目の前に現れたXのメンバーと始めた闘いの日々は、それまで生きてきた僕の音楽人生をそのまま全て捧げながら勝負する、僕にとって人生の甲子園だった。
その闘いで得たものが僕の音楽人生の基盤となり、創りたかった未来が確かなものになり、「Xという物語」という宝物を手にした。
その4年間が眩いほどの輝きに満ちた青春の日々だったことに気づいたから、僕は「すべての始まり」という本で、僕の見つめていたXの青春に自分自身の青春を重ね合わせて書いた。
それが僕にとっても青春だったという想いを、僕はこのような文章で表現した。
(プロローグより)
(エピローグより)
このふたつの文章に込めたのは、僕にとってあの4年間が、メンバーの笑顔と抜けるような青空に象徴される、幸せで輝きに溢れた日々だったのだ・・・という想いだった。
コメント
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津田さん 今回も涙無しでは読めなかったブロマガ、、、
空を見ながら あの頃の5人を
思い出す 津田さん!
TOSHIクンは 余りにもピュアで、心が弱く、1度は 抜けたけど、また戻って来てくれて、、、
でも hideチャンと TAIチャンは この世から去り、、、
心の中には生きてるから、
HEATHやSUGIZOが加わって
7人のX JAPAN
これからも いつまでも
ついていきます。