ロサンゼルスでのレコーディングは半年以上という長い期間にわたる結果となった。

 ただ、長期滞在になったことやレコーディングが順調に進まないことについて、当時の僕が不安を感じていた記憶は、不思議な位にない。
 
 あの頃の僕は、一日の中でゆとりのある時間を持つことはあったけれど、丸一日をオフにして気を抜くようなこともなかったし、そもそもレコーディングの準備でいつも時間が足りないくらいだった。