2011年3月11日に起きた東日本大震災から、早くも8年が経ちました。徐々に復興しているように感じられますが、帰還率の低さなど、まだまだ問題がすべて解決したとは言い難い状況です。この8年間で被災地は、そして日本はどんな方向へ向かっているのでしょうか? 宮城県・女川町を中心に事業再建などの産業活性をおこなう「特定非営利活動法人アスヘノキボウ」の代表理事をつとめる小松洋介さんと、新刊『新復興論』で第18回大佛次郎論壇賞を受けた福島県いわき市在住のジャーナリスト・小松理虔さんをお招きし、「まじめな復興」の末に望む「ふまじめな復興」についてお話しします。小松洋介(こまつ・ようすけ)1982年仙台市生まれ。特定非営利活動法人アスヘノキボウ代表理事。東日本大震災で、宮城県最大の被災地であった女川町で活動。トレーラーハウス宿泊施設のエルファロの企画・立上げや女川町復興連絡協議会にて、復興計画提言書の作成や再建・起業支援を行った。小松理虔(こまつ・りけん)1979年いわき市小名浜生まれ。地域活動家・ライター。いわき市小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰。関心領域は食、観光、アート、ソーシャルデザイン、震災と原発事故。『新復興論』(ゲンロン)で第18回大佛次郎論壇賞を受賞。共著に『常磐線中心主義』『ローカルメディアの仕事術』