2月13日、文化審議会著作権分科会で、インターネット上において著作権を侵害しているコンテンツのダウンロードを全面的に違法とする方針が決定しました。著作権者の許可なしに著作物をネット上にアップロードすることは今までも著作権法に違反する行為でしたが、ダウンロードは音楽と映像に限られていました。今回の改正案では、規制対象がさらに漫画などの著作物全般に拡大。多くの人が日常的に行うスクリーンショットやコピー&ペーストまでその対象となり、表現の自由が損ねられるのではないかという懸念も噴出しています。同月19日、津田大介を含む識者84人と1団体が連名で反対の緊急声明を発表しました(22日現在賛同者は102名、1団体)。漫画家・赤松健さんらが反対集会を開き、またウェブサービス「note」や「cakes」を運営するピースオブケイクも反対の意見表明文を公開するなど、様々な方面から反対の声があがっています。しかし、与党自民党の文部科学部会は、そうした懸念の声を反映することなく、文化庁の法案を承認してしまいました。今回の津田ブロマガeXtremeでは、著作権や知的財産権の問題に詳しい弁護士の小倉秀夫さんをお招きし、津田大介とともにこの国の著作権の未来について語ります。小倉秀夫(おぐら・ひでお)1968年生まれ、早稲田大学法学部卒業。弁護士。知的所有権研究会事務局長、民事訴訟法学会、情報ネットワーク法学会会員。