津田大介の「メディアの現場」

「cakes」の著者がツイッターを使う理由「津田ブロマガeXtreme」第5回目書き起こし(前半)

2013/01/30 14:32 投稿

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昨年9月にスタートした「cakes(ケイクス)」。毎週150円を払うことで、著者たちの文章が読み放題になるウェブサービスです。cakesを率いる加藤貞顕さんは、以前は出版社に勤める編集者でした。そんな加藤さんが、ウェブでコンテンツ配信を手がける上で、ある“工夫”をしているそうです。(企画・制作:ドワンゴ)

2012年12月20日に放送されたニコニコ生放送番組『津田ブロマガ eXtreme(エクストリーム)』には、加藤さんがゲストとして登場しました。編集者だった加藤さんがcakesを始めたきっかけは、スマートフォン(スマホ)の普及です。昨今の出版不況の中、電車の中で人々がスマホをいじっているのを見て、「そりゃ売れない」「スマホの画面の中で(コンテンツを)売らないといけない」と思ったそうです。

津田大介さんによると、加藤さんは、見事な手腕で、ツイッターの発信力がある著者を集めているということです。その著者にツイッターを使った営業活動をしてもらうcakesでは、PV(ページビュー)に応じて収益が配分される仕組みになっています。そのため、「著者としては、宣伝するインセンティブが生じているんです」(津田さん)。さらに加藤さんは、著者にツイッターを使って営業してもらう理由を以下のように語りました。

「コンテンツって、すごくセグメント化されていて、どんどん売り方が難しくなっているんですよ。以前は、新聞に大きな広告をバーンって出したら、売れたんですけど、なかなかうまくいかなくなってきている。それぞれが違うところに興味分野があるから、著者が自分で宣伝する、あるいは編集者でも良いんですけども、作り手が宣伝するというところに行き着きます」

このほか放送前半部分では、同日発表された株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴの「ニコニコニュースについてのポリシー宣言」や、掲示板「2ちゃんねる」の元管理人である西村博之さんが書類送検された件について、津田大介さんが解説しました。『津田ブロマガ eXtreme』では、今後も定期的に生放送をしていく予定です。

 

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