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津田大介の「メディアの現場」
2013.2.15(vol.65)
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《目次》
1.メディア/イベントプレイバック
――革命と民主化のジレンマ
民主化後のエジプトに何が起こっているのか
2.世界のデータジャーナリズム最前線《第14回》
――ローマ法王の継承:カトリック教会の今後は?
3.今週の原発情報クリッピング
4.今週の審議会・委員会
――文部科学省文化庁「文化審議会著作権分科会 法制問題小委員会(第7回)」
5.津田大介のデジタル日記
6.140字で答えるQ&A
Q1:工学部出身者でも起業できる?
Q2:SNSで日本人ミュージシャンが世界進出する可能性は?
Q3:ネット選挙解禁で予想されることは?
Q4:メディア出演時のファッションにこだわりは?
7.今週のゼゼヒヒ
8.メディア・イベント出演、掲載予定
9.MIAUからのお知らせ
――ニュースクリッピング
10.プレゼントコーナー
『日本の地下水が危ない』
11.ネオローグユニオン
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1.メディア/イベントプレイバック
僕が出演した番組やトークイベントなどで、内容が面白かったものをテキスト
で読みやすく再編集してお届けします。原発・放射線の問題や政治全般、著作
権、音楽の話までテーマは多岐にわたる予定です。〔毎号配信〕
2010年から2011年にかけて、中東、北アフリカ諸国に「アラブの春」[*1] と呼
ばれる大規模な民主化運動が起こりました。エジプトでは約30年にわたって政
権を維持していたホスニ・ムバラク前大統領が失脚し [*2] 、独裁体制は幕を
下ろしました。民主化のプロセスが進み、新たな議会、新たな大統領が選出さ
れる一方で、かつて民主化運動を主導してきたはずのリベラルな若者たちが不
満を爆発させ、現政権を非難するデモを行っています。「アラブの春」以降、
民主化に動き出したエジプトに何が起こっているのか――早稲田大学イスラー
ム地域研究機構・主任研究員の鈴木恵美さんにお話を伺いました。
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◆革命と民主化のジレンマ
――民主化後のエジプトに何が起こっているのか
(2013年1月29日 J-WAVE『JAM THE WORLD』「CUTTING EDGE」より)
出演:鈴木恵美(早稲田大学イスラーム地域研究機構・主任研究員)、津田大
介
企画構成:きたむらけんじ(『JAM THE WORLD』構成作家)
津田:2013年1月25日、エジプトでは2年前の民主化革命の発端となった「1月
25日革命」記念日 [*3] を迎えました。民主化を記念すべき日にもかかわらず、
エジプトの若者たちは各地で現政権を批判する抗議デモを行い、警察隊と衝突
しています。1月28日には衝突の激しかったエジプト北部三県に非常事態宣言が
発令され、30日間の夜間外出禁止令が出されています [*4] 。しかしその後も、
夜間外出禁止令を無視した抗議デモが続けられ、今もデモ隊と警察隊との衝突
が続いているようです [*5] 。民主化を果たしたはずのエジプトで、なぜこの
ようなことになっているのか。早稲田大学のイスラーム地域研究機構 [*6] 主
任研究員の鈴木恵美さんにお話を伺います。鈴木さん、よろしくお願いします。
鈴木:よろしくお願いいたします。
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