旅と交通に関して、言いたい放題 by E2あさま

時刻表の使いにくさと旅行日程編成のノウハウ

2017/06/03 05:23 投稿

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旅や交通に関して言いたい放題やるこのブロマガ、今回は旅行日程を組むことについて考えていきます。
旅の楽しみの8割と言われる旅行日程の編成ですが、皆さんはどんな方法で行っていますか?

自分は基本的に、旅のテーマを最初に決めてテーマごとの目的地を定め、それにかなう交通手段とルートを決め、さらにルート上に突っ込めそうな目的地を追加するという手法をとっています。
自分の旅行の目的が混成になりやすいのは、最後の手順があるからでもあります。
例えば、2017年3月4日に開業したJR可部線あき亀山~可部に乗りに行きたいな・・・と考えたときのこと。
1.JR乗りつぶしの更新がしたい、日程にはある程度余裕がある
2.新規開業するあき亀山~可部のほか、2008年から乗っていなかった徳島線佃~佐古も乗りに行きたい(加えて特急「剣山」はJR四国の線区別特急で唯一乗ったことがなかった)
3.徳島線に付随して、オリジナルキャラクターを作ったらしい南海フェリーにも乗りたい(これも2008年から乗ったことがなかった)
4.大阪→広島→阿波池田→徳島→和歌山→大阪のルートで決定する
5.ただ可部線に乗るためだけに広島行くのは勿体無いので「島巡りの旅」として宮島のフェリーを追加し宮島に行く
6.索道に興味があるので、乗ったことが無い宮島ロープウェイにも乗りたい
7.大阪~広島の距離が長すぎて何か入れたいと思った矢先、その前の週に行った小豆島遍路が残り11箇所まで減り、午前中に巡れば全部コンプリートできる
8.神戸-高松-小豆島の夜行フェリーを使えば、前日日が暮れてからの出発も可能、出発日時を繰り上げ
9.小豆島遍路満願なら、広島→阿波池田で善通寺を通るので、弘法大師に縁が深い善通寺に寄ってお礼参りをしたい
10.お礼参りをするなら、和歌山到着後に高野山に行きたい、時間は確保できそう
11.高野山・善通寺の双方に行くなら、真言宗十八本山の納経印収集もしたい
12.真言宗十八本山をやるなら、和歌山-高野山の間で根来寺に行ける
13.とりあえずこれ以上日程を詰め込むのは無理かな?

というプロセスを踏んでできた行程がこちら。
1日目:大阪23:00ぐらい→神戸25:00発→船内泊
2日目午前:船内泊→高松→小豆島池田港→小豆島遍路→小豆島土庄港→新岡山港
2日目午後:岡山→広島→宮島口→宮島→宮島口→横川→あき亀山→広島→岡山→高松
3日目午前:高松→善通寺→阿波池田→徳島→徳島港
3日目午後:徳島港→和歌山港→和歌山→根来寺→高野山→難波
(実際には3日目午後の高野山が間に合わず、急遽4日目を追加して再度高野山に行った)

この詰め込みっぷり。しかもこの行程の編成は2日もかかりませんでした。
しかも目的は脱線しているようで、ちゃんと達成できています。

列車が遅れた場合などは、後に追加したものを切っていくことで日程の維持と目的の達成が保障できます(この場合は宮島に行かない可能性があった、最後に追加した高野山・根来寺が若干日程として破綻したがバックアップ日程を設定していた)。

ルートの選定にあたっては、時刻表のほか、過去の旅行の経験則や各交通機関のサイト、あるいは目的地の「アクセス」ページを参照したりしていました。意外とこの作業が時間を食いました。
そして、条件に適う列車やバス便、船便を割り出して日程にはめ込んでいったのです。

さて、この日程を編成する上で苦労した点はどこかというと・・・
列車を使う場所はあまり苦戦していませんでした。時刻表があるからです。
しかし、バスや船を使うとなると話がだいぶ違うのです。
船は経験則で高松-小豆島-岡山や宮島口-宮島は本数が多いことがわかっており、行き当たりばったりでもなんとかなることはわかっていましたが、徳島-徳島港-和歌山港-和歌山市-和歌山駅間が大苦戦。時刻表に明記されているのは徳島港-和歌山港だけであり、しかもその扱いがかなり小さいのです。
このように書くのは、マイカー向けのドライブ雑誌などであればわかるのですが、時刻表は公共交通機関を利用して旅行をする人向けに発行するもの。従って、港から港だけで日程が完結することはかなり少なく、港から市街地へ何かしらの手段を使うことが多いです。港から駅まで近い神戸港や市街地まで近い土庄港、書かなくてもたくさん便数がある大阪南港はまだいいですが・・・
本来は、徳島ー(徳島市営バス)→徳島港ー(南海フェリー)→和歌山港ー(南海和歌山港線)→和歌山市駅の間は、全てひとつの表にまとめて差し支えないと考えてよいでしょう。そうすることで、直感的に徳島~和歌山がどのぐらいかかるか実態を把握することが出来ます。
和歌山~難波の特急「サザン」の表をさらにその下に加えることで、和歌山から先のユーザーにも使いやすくして、効率的に多くの情報を得られるようにもできます。
(元々南海フェリーは難波~徳島港に割引乗車券があるのでなおさらこのように表を作ると便利、きっぷの存在を大きく書くことも大事)

数時間程度の短距離フェリーのみならず、敦賀-苫小牧東を結ぶ新日本海フェリーでも同様で、両方の港でバスを利用することが多い(というかタクシー以外それしかない)わりには、港へのアクセスがわかりにくいのです。
ましてや、敦賀では港へのバスがあるのかどうかもわかりにくい状態です。実際には福井鉄道がフェリーの発着にあわせてちゃんと運行し、運賃もしっかり取っている(つまりただの送迎バスではない)のですが・・・。
自分が利用したことが無い商船三井フェリー(大洗~苫小牧)も同様です。やはり時刻表からでは大洗・苫小牧双方の港からの日程がかなり組みにくくなっています。
宮島でも事情は似ています。ロープウェイ乗場の紅葉谷まで宮島港・厳島神社からどれぐらい歩けばいいのか、送迎は何かあるのかないのかもさっぱりわかりません(実際には厳島神社近くから坂道の区間にわたって送迎がある)。

こういった情報は全てインターネットの、新日本海フェリーや宮島ロープウェイの公式サイトなどで直接調べることで初めて情報を得られます。しかし、これでは最初からインターネットで全部調べてしまったほうが早く、時刻表の価値があまりないという状態になってしまいます。

船や飛行機の場合、時刻表上の時刻は出発時刻、つまり搭乗口から乗り物が離れる時間を示しており、実際にはもっと早い時間からフェリーターミナルや空港にいる必要があります。
したがって、実質的にその交通機関にかける時間は見かけ上の乗車時間よりももっと長いはずです。これを考えなければならないことが、余計に手間ともなります。

時刻表は鉄道(というよりJRと第3セクター)だけの旅行をするなら良き相棒ですが、それ以外の旅行になると途端に情報不足になってしまうのです。
充実したJRと第3セクターの情報と小さな地方交通の情報しかないので、JRとそれ以外で比較したいときには情報がかなり偏るのです。

鉄道が維持できなくなって、バスに転換するときに多少なりとも抵抗がでてしまうのは、やはりバスと鉄道が同じ公共交通なのに、全く同列に扱われていないからなのではないかといってもよいかもしれません。

そもそも、バスも鉄道も本来の目的は移動需要に応えるものです。そこに本来垣根はないのです。時刻表というものが趣味雑誌としてとらえられていることがときどきあるように思われますが、そうあるべきではないと考えています。老若男女が読んでもちゃんと日程が組めるように構成することが大事だと考えています。

そして、自分が日程を編成する上で面倒だと思っていること。
それは、ときどきどのバス会社を調べればいいのかわからないことがあることです。
例えば福井の場合、福井鉄道と京福バスの2社があり、それぞれ独立してバスを運行しています。高速バスでは共同運行が多いですが、路線バスではバラバラに案内していることもあり、混乱することもあります。京都の場合はもっと酷く、プリンセスライン、京都市営バス、京都バス、京阪バス、JRバス西日本(京北高雄線)が入り組んでいます。利用者にとってはどのバスがどこに行くのか、運賃はどのぐらいなのか、どのぐらいの時間で着くのかが大事なのであって、そのバスがどの会社で運行されているのかはあまり興味が無いのです。しかし、会社は会社のものしか基本的に案内しないので、だいたい全体像をつかめずに困ってしまうことがあります。
そこでバス協会や行政、観光協会などの出番なのです。そうした運行事業者の都合によらない案内ができるのはそうした機関だからこそできることであり、実際に富山県では富山のバスや鉄道を一括で案内するようにシステムができています(とやまらくらく観光ナビ)。
バス便が多い京都やバス停が多すぎる福岡でもこうしたものを作り、バスを使うにはわかりにくくて躊躇してしまう・・・みたいな状態を打開するきっかけになってほしいと願っています。
現在はGoogleMapがこれに近いですが、更新が遅い場合(開業したのに載っていない)や事実と違っている(廃止されたものが掲載されていて、能登半島で一杯食わされた)場合、また小さいバス会社などは掲載されていないこともあるので、まだ不足が目立ちますし、何よりGoogleMapは徒歩の速度が速いため全く余裕がない日程を平気で出すのでまだまだ詰めが甘いところが多いと思います。

本当は、旅行日程の編成にノウハウはいらないほうがいいのですが、何故か必要になってしまうところに、なんだかもどかしさを感じてしまいます。
本当は行きたいところに好きなだけ行きたい。
旅する人が願うのは、ただそれだけなのです。

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