うぇひひ系靴箆

グリザイユ技法とかをゆるく実況する我流CGメイキング

2016/03/24 21:19 投稿

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昨年末の企画に参加した頃に
ご要望を頂いていたにもかかわらず、
体調不良と半うつじみた精神的なアレによってダラダラと放置していた
「CG絵のメイキング」をさっくり描かせていただこうと思います。

「グリザイユとはなんぞや?」という方に
ざっくり説明させていただくと、
「最初からモノクロで描かれた絵」とか
そんな認識で大丈夫です。

作画難易度は、とりあえずレイヤー概念は分かっている人向け。

WIPをとりつつ描いた絵ではないので、枚数があまりなくて申し訳ない_(:3 」∠)_

完成品はコチラ


◆今回の使用ソフト◆

MediBang Paint Pro(旧クラウドアルパカ)

もともとはデジタル漫画を描く事に特化したフリーのお絵描きソフト
(ただし垢登録が必要だったかと)なんですが、
カラー絵を描くには十分な機能やペンが付いてる
と言うかむしろモノクロ漫画描くにはトーン素材が乏しくてちょいキツいよ
ソフトなので結構愛用しています。

①ラフ

「画像の新規作成」で「背景色」を透明にするか、
とりあえず適当な色が塗られたキャンバスをつくります。

「レイヤーの追加」でカラーレイヤーをつくったら、
『下書き』とか分かりやすい名前をつけるなり
なんなりして、他のレイヤーと間違えないように目立たせてやってください。

そしたら、まっさらで透明なままのレイヤーにボリボリと描いていきます。



普通に下書きして線画を起こすー、みたいな描き方だと
だいたい「ペン」や「鉛筆」で描いていくと思うのですが、
自分は太さを細めにした「エアブラシ」で描いていきます。

というか、これ以降特筆していない所は
全部「エアブラシ」の太さや濃さをいじくってひたすら描いています。

月がない、というか背景がそもそもありません。
『とりあえず赤い背景』『とりあえず月がばーん』
『なんか背景は別処理』というふわふわな感じで
描き進めていたのがわかります。
正直おすすめしない
ろっさまに着せる衣装は即興で考えたので
なんかぐしゃぐしゃっとした迷い線が大量にありますね。

白背景ではなく、『透明な背景の上に描かれた下書き』が
この描き方のミソになるので覚えておいてください。

焦げ茶とか、完全なR0・G0・B0の黒以外の色で描いておくと、
後のち勝手にカッコよく
玄人っぽい複雑な色味になっていくのでおすすめ。

②下書き

(白と灰色の格子模様は透けてると思って下さい)



さっきの『下書き』したレイヤーをそのまま、
消しゴムや、「透明」なペン
(普通の「消しゴム」だとやわらかくうっすら
消す見たいな芸当は出来ないけど、描画色に「透明」を指定すると
もとのブラシの書き味を残したまま
消しゴムかけができるようになります)

で描いたり消したりして
7、8割ぐらい陰影を完成させます。

『下書き』レイヤーを直接描き替えていじっちゃうのが不安な方は
ラフが描き終わった時点で、レイヤーをコピペして
念のためとっておいてください。

大きいブラシでざっと描いてから、



細いブラシで細かいしわなどを描くと



きれいな影になるのではないでしょうか。

③下塗り



おもに油絵の具でやる本来のグリザイユ画法は
先ほど清書した『下書き』の上に色を置いていくわけですが、
綺麗に色を置くのがめんどうくさくなるので
『下書き』の「下」にまた別のレイヤーを作って、
そっちに基本色を置いていきます。

背景はまたあたらしく
別のレイヤーを『基本色』の更に下に敷いて
べた塗りでもしといて下さい。

なんかシスターとか、
神父さんみたいなカラーリングにしたかったらしい。



MediBang~ はマスク機能が貧弱なので、
あらかじめ『基本色』レイヤーをコピペした後、
適当に目立つ色で塗りつぶした
「キャラクターの色のところだけ不透明になっている
『マスク』レイヤーを作っておきます。

これを作っておくと、
『マスク』を選択した状態で
『レイヤーを元に作成/不透明度』という機能を使うと
一発でキャラの所だけの選択範囲を呼べるので
後の工程が大変に楽になります。

『マスク』は取り合えず判りやすいように
一番上にでも動かして、非表示にしておいてください。

④描き込み



現状では上から
『マスク』
『下書き』
『基本色』
『背景ベース』
という感じになっていると思いますが、
『下書き』の上に「オーバーレイ」ブレンドの
レイヤー
(どういう仕事をするブレンドかというと、
いわゆる「加算」と「乗算」ブレンドを同時にするような動きをします
画面を強調したい時とか、完成したはずの絵がなんか
ぱっとしない時のゴマカシに多用されることで有名)
を一枚作って
質感を描き込んでいきます。

と言っても、ほとんどのところは明るい・出っ張っている所に
大きくて濃度のうすい「エアブラシ」ブラシで
各パーツの基本色と同じ色をふよーっと上から描いていってるだけです。

もっと配色にこだわりたい人は
各自がんばって色を作ってなんかしてください。

肌のところはあまり濃くなくて渋いピンク、
白いところは適当に紫っぽい灰色でデコボコを強調していきます。



『質感』レイヤーだけを「通常」ブレンドで
表示した状態。
結構なてきとうっぷり。
そして怖い。

⑤赤みとかパツキンみとか



『質感』の上にまたレイヤーを一枚増やします。

ブレンドは「乗算」の新しいレイヤー、
まあとりあえず『赤み』と名付けて
うっっすいピンクと、髪の毛の基本色を使って
ほっぺと鼻、くちびるに赤みを足します。

パツキンっぽくなあれパツキンっぽくなあれ
お前がパツキンになるんだよ! とでも
念じながら、髪の毛のところにも
うすーくぼやぼやっと色を置きます。

地味過ぎる工程ですが、やってないとあとあと響くっていう。

⑥つやつやするよ



ぼんぼこ文明の利器を使うよ。
『赤み』レイヤーの上に
「加算・発光」ブレンドのレイヤーを増やします。
今度はまじめに『ハイライト』とでもつけましょうか、
とにかく作った『ハイライト』に
ブラシを色々大きくしたり小さくしたり、
薄くしたり濃くしたりしながら
つやを描いていきます。

筆者はめんどうくさがりなので、今回も基本色をそのまま
スポイトちゅるんしたのを
べべーっと塗っていって、金属のつやとか
服の微妙に高そうな生地感を出してます。

パーツによってどう塗り分けるべきか良く解らない人は、

かたい所…ブラシ細い、濃度高い

やわらかい所…ブラシ太い、濃度薄い

みたいなガバガバでも、とりあえず意識して描いてみると
自然と質感の違いが出てくると思います。

⑦めんどくさい背景



ようやっと『満月がバーン、木が生えていて雲がもやっとしている』
というイメージが浮かんだのでとっとと背景を埋めていきます。

『背景ベース』の上に「スクリーン」ブレンドの
『月ベース』とかいうレイヤーをつくって、
「塗りつぶしツール」の形を「楕円」にして
濃いめなピンクで丸をぽんっと描きます。

この時「縦横比を固定する」にペケを入れておくと
きれいに同心円が描けます。 すごい。

レイヤーを「透明度を保護する」設定にペケ入れておいて、
背景と同じ赤色でなんか月のクレーターっぽい
もやっとしたなんかを「水彩」ペンでががっと描きました。

今回の絵のテーマは「ソシャゲ風」だったので
背景はざっくりいきます。



『月ベース』の上に「加算・発光」ブレンドで
適当に『光』レイヤーを作りました。
そいで背景の赤よりちょっと薄い、
ほとんど真っ赤なピンク色で、
でかいペンで光を描いた。
…つもりでしたがぱっと見、全然光ってません。

雲をざっくり描いてから様子を見てみます。



『光』の上に通常ブレンドの『雲』レイヤーを敷いて、
「水彩」ブラシと「指先」ブラシで
なんか大変いい加減なぐらいに焦げ茶色の雲をもくもく描いていきます。

とりあえず、主張が強すぎる赤色をなんとかしたかったっぽい。



ようやっと月を光らせます。
『雲』の上にまたもや「加算・発光」ブレンドのレイヤー、
なんかネタ切れ感のあるレイヤー『光2』を作ります。

このレイヤーに、また大きな、というか
太さ1000とかいうものすごい極太なブラシで
(MediBang~ はブラシの最大サイズが1000ピクセルです)

やや薄いピンク色に光を描いていきます。
もっとCGらしく均一に光らせたい人は
「ガウスぼかし」機能も上手く併用してみてください。



間違い探しかなんかか。

実際の夜空には「なんか雲と呼ぶのもおこがましい微妙なもや」
がかかっていたりします。
背景色と同じ赤色で、もんやりとした雲を描きました。
『光2』の上に「通常」ブレンドの『雲2』レイヤーを作りました。

現状すでに
『マスク』
『ハイライト』
『赤み』
『質感』
『下書き』
『基本色』
『雲2』
『光2』
『雲』
『光』
『月ベース』
『背景ベース』
…と、背景部分に使っているレイヤーの方が
多くなっているわけですが、
これからもっと増えます。 ごあんしんください



デジャブ。

今度は『雲2』の上に「通常」ブレンド、
色はなんかパレット登録していた焦げ茶、
ブラシはやっぱりエアブラシで
『もや』をもやもや描きました。

ろっさまの浮きっぷりがなんともはや。
後の工程でなんとかします。



植林しました。

「通常」ブレンドの『木』レイヤーに細くて濃い「水彩」ブラシで
それらしい針葉樹らしきものを描いていきます。
順番は『もや』の上に乗っけました。

あんまり描き込むとキャラの方に目が行かなくなってしまうので、
まあざっくりと。
めんどうくさかったわけではない。



赤を「通常」ブレンドのレイヤー『霧』に、
でっかくて薄めの「水彩」ブラシですーっと置いて
空気感を演出しました。

奥にある物の付近は何回かペンをはしらせて
もふぁーっとさせると、奥行きがなんかそれっぽく出ます。

ろっさまが悪い浮き方をしているので
これからなんとかします。

⑧ふちどって二次元アトモスフィアを重点



背景の基本色に使った赤、まあ馴染みそうであらばなんでもいいのですが、
『ハイライト』の上に作った「通常」ブレンドの『ふちどり』レイヤーに
ふちが光っていて、照り返しっぽくなっている
ように見せたい所に色を置いていきます。

やわらかい所は「エアブラシ」、
きゅっと引き締めたい所は「水彩」ブラシを使い分けるなどして
画面を全体的に締め上げます。

かなり画面のインチキっぽさ、デッサン等の崩れを
ごまかせる工程なのできばります。

⑨加工しようぜ! お前グラデな!

そろそろややこしい事になって来るので、
一旦全部のレイヤーを統合して
別ファイルとして新規保存しましょう。

此処からはひたすら、背景の赤とろっさまを馴染ませる
工程に入ります。



一番上に「オーバーレイ」ブレンドのレイヤーを作って、
画面左下にもんやりと赤のグラデーションを描きます。
名前は… ええとなんだったかな

青の主張を弱めたいのと、赤っぽい画面右上に
色みを近づけようと四苦八苦しています。



色の統一感があまりない感じなので、
また一番上に「オーバーレイ」のレイヤーを作りました。
名前は『赤化』とかでいいよ。

そこに、「グラデーションツール」を使って
右上から赤~左下で焦げ茶となっていくグラデを描きます。

何度も使うと解りますが、オーバーレイは不透明度100%の設定で
画面の加工に多用すると
スゴイくどい感じになってしまいます。
今回は不透明度を10%ぐらいにまで下げました。

コレやる意味あるの? を何度もやって
自然にしていくのが画像加工だとかなんとか。



月が光ってますよー感をさらに重点していきます。

またまた一番上にレイヤーを作ります。
今回は「加算・発光」。
名前は『光芒』で不透明度は100%です。
でかいブラシで右上を赤く光らせていきます。

今更ながら赤がくどいような。



跳ね上がりすぎた彩度を
冬のナマズのようにおとなしくさせます。

今のところ上位にいる、
『光芒』
『赤化』
以外全部のレイヤーを統合してコピペしましょう。
ブレンドは「通常」のままで大丈夫です。

上に敷いた方の『モノクロ』レイヤーを、「ガウスぼかし」機能でぼんやり
ボカして、「色相」機能を使うと出てくる
「彩度」のつまみを豪快に0%側に動かします。
確か10%ぐらいにまで下げたかな。

そのままだと画面がボケボケにも程があるので、
なんか白黒っぽくなった
『モノクロ』の不透明度は20%ぐらいにまで下げました。



ちょっとだけ差し色を入れて
面白みを持たせてみます。

『赤化』の下にレイヤーをぶっ込んで、
かなり太めにした「メッシュ」ブラシで目に刺さる水色を入れます。
(メッシュブラシはデフォルトでは入っていません。
「ブラシの追加(クラウド)」から公式素材として
DLすると実際に使えるようになります)

まあ名前は『水色』にしとこう。
レイヤーは不透明度20%の「通常」ブレンドにしてあります。



もひとつ色を遊ばせます。

『水色』の上に「乗算」ブレンドのレイヤーを乗っけて、
「メッシュ」ブラシで今度は灰色っぽい薄めな紫を入れていきます。
どこに色を置くかは感性にまかせろ。
こいつは『紫』とでも名付けておきます。

そのままだと濃ゆい影みたいなものが出来てしまうので
不透明度は20%にまで落としました。

色は面白くなったけど、全体的にペラっとしてきました。



下書きに使った焦げ茶色で、全体的に影を再び落とします。

『赤化』の上に、不透明度50%ぐらいの「通常」ブレンド設定にいじった
レイヤー『影』を作りました。

『影』は不透明度を下げたので、かなり豪快に
腕の内側、マント、雄っぱいの下などに
ガシガシと影を入れて立体感を蘇らせていきましょう。



深夜テンションも合わせて、
筆者にも最早何の為に入れたのか
わからない工程が入ってきます。

『光芒』のすぐ下にレイヤーを一枚敷きます。
「オーバーレイ」ブレンドで、不透明度は10%とかなり薄いレイヤーです。

そこに「グラデーション」ツールを使って
赤と完全な黒でグラデを入れました。
ちょっとだけ統一感が出たような、そうでないような。



もうちょい、ほんの少しだけ左上に青っぽさを足したいと思いました。

一番上に不透明度10%ぐらいの、「加算・発光」レイヤーをのせます。
水色と完全な黒で、画面左上にほんのちょっとだけ青い光を差しこませます。

ここまで来るともう無念無想で
早く完成させたいなとしか思っていなかったようです。
この工程を経た意味があるかは微妙過ぎて自分にもよくわかりません。
メイキングとしてどうなんだ。



最後なのにまた間違い探しみたいな
工程をぶっこんでしまいました。

一番上に、「加算・発光」ブレンドの、
不透明度が5%とかいうレイヤーを増やして
今度は右下から、ろっさまの下半身ぐらいまで
黒と淡いエメラルド色の光を入れて
完成となりました。

この絵はそのあとで、企画用にサイズの縮小とか
専用の枠を貼って投稿したりしていろいろ活用しました。




原寸は1800ピクセル×2400ピクセルと結構大きめ。
何故KOKANを大写しにしたのかは聞くな

グリザイユ画法は元っから手早く仕上げるため
(そして画材代を安く抑えられるようにするため)
に生まれた技法だそうです。

そんなわけで、なかなかに悲惨なラフから
そんなに時間をかけずにそれっぽい画面を作れる上、
一旦モノクロ状態で陰影を作り上げなければならない分
「色に騙されずに影を描き込んでいける」手法なので
何がしかの参考になれば幸いであります。

長々とした記事にお付き合い下さりありがとうございます。
お疲れ様でした。

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