tonbo1960の「今日のコノ1枚!」

Led Zeppelin III / Led Zeppelin

2013/09/01 15:04 投稿

コメント:2

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1. Immigrant song
2. Friends
3. Celebration day
4. Since I've been loving you
5. Out on the tiles
6. Gallows pole
7. Tangerine
8. That's the way
9. Bron Y Aur stomp
10. Hats off to (Roy) Harper

物議をかもしたB面に未来の詰まった裏?名盤。

 '70年発表のレッド・ゼッペリン第三作目。(発音に近い表記でいきます。)
 ニューヤ-ドバ-ズとしての'68年のライブデビュ-から、怒涛の快進撃を続けていたゼッペリンが、初めて小休止をとった'69年年末。英国ウェ-ルズはスノウドニアのコテージで楽曲がつくられたとされているアルバムです。
 一作目、二作目がブル-スを下敷きにしつつも、実に衝撃的なハ-ドロックサウンドを展開しチャートを席巻してきました。当然この三作目も同様の期待をされて、予約だけでも100万枚を超す状態でした。しかしながらこの作品、当時は評価が微妙というかファン間にも物議をかもした一枚でもあります。
 もともとデビュ-からしばらくの間、ゼッペリンは評論家筋からはパッシングともいえる酷評を受け続けてきました。(特にロ-リング・スト-ン誌)一方でアメリカを中心とした若いファン層からは絶大な支持をうけていたわけです。
 そんなファンをして「?」がついた原因が主にB面の楽曲とサウンドです。私が高校生だった'76年あたりでも、「このアルバムはB面がちょっと・・」という声が少なくありませんでした。今でも数ある作品の中でも、影が薄い作品かもしれません。一、二作目のような激しいサウンドを期待してみたら、B面はまるでウエストコ-ストロックのようなアコ-ステックサウンド。聞き手としては肩透かしをくらったような感じだったのでしょう。しかし、今ではこのアルバムがあったから、ゼッペリンは凡百のハ-ドロックバンドとは一線を画すグル-プとなりえたという意見が多いです。
 今回、このアルバムを取り上げた理由は、そんな先見の明が私にあったからでもなんでもなく、単純に初めて買ったアルバムがこれだったということと、実は当時から個人的に好きだったという理由からです。(笑)まあ、後付で聞いていくと確かにこの三作目はB面に限らず、この後のゼッペリンの多様な音楽のプロトタイプ的な側面が多々見られるように思います。でも当時はそんな視点なんかあるわけもなく、「え-、よい曲多いと思うけどなぁ」的に聞いていました。いや、ホントよい曲多いんですよ。
 小学生の時、夜布団の中で聞いていたラジオから突然「ああああ--------」というイントロのロバ-ト・プラントの叫び声にビビッてトイレにいけなくなった(1)www。前作の中の「胸いっぱいの愛を」路線で1曲目としてつかみはOKのカッコいいリフが最高です。ただギタ-ソロがなく短く終わるという欲求不満も・・。へんてこなアコギのコードストロ-クから始まり、不穏な気配のストリングスがかぶさる中近東的なメロディ-の(2)、その後の「カシミ-ル」や解散後のペイジ・プラントプロジェクトの元になったと思われます。そのアウトロからメドレ-的に始まるこれまたナイスリフの(3)、ねちっこい歌とエロイギタ-がからみあうマイナ-・ブル-スの(4)。この曲は長きにわたりライブの定番となりました。ゼッペリンはファンキ-ハ-ドロックだ!と、某評論家さんが言っているのを裏付けるかのごとくの(5)。このリズムのおもしろさ、つまるところジョン・ボ-ナムのドラムサウンドがゼッペリンの肝になってるんですね。あっ、A面全曲解説はいっちゃいましたwww。本当に捨て曲なし。
 さて問題のB面です。静かなアコギのイントロからやがてハードなドラムに導かれ、バンジョ-やマンドリンが活躍する異色の(6)、個人的に『天国への階段』のプロトタイプとなったのではないかと思ってる、ヤ-ドバ-ズ時代のレパ-トリ-のリメイクである(7)、ペダルスチ-ル風のギタ-サウンドと間奏のスライドギタ-が素晴らしいです。ゼッペリンで一番好きな曲ですね。トラッドカントリ-的な穏やかなメロディ-の(8)。やはりマンドリンとペダルスチ-ルギタ-サウンドが心地よいです。ただ、コ-ドの展開なんかはケルト音楽的な要素があるのかな。たぶん変速チュ-ニングのアコギのせわしないイントロから、変拍子ぽいリズムが楽しい(9)。ほとんどアコギとドラムだけで演奏されてます。最後は英国のフォ-ク・トラッド歌手のロイ・ハ-パ-に捧げた(10)。ボーカルがエフェクト付のロバ-ト・ジョンソンみたいなスライドびんびんのアコギブル-スで幕を閉じます。
 とうとうこのブロマガシリ-ズ初の全曲解説になってしまいました。こうやって聞くと、本当に捨て曲なしのアルバムなんですよね。実は一、二作目にもこうした要素がちゃんと含まれていて、ゼッペリンがいかに「ハードロック」というくくりだけではとらえきれないバンドだったかということがわかります。
 そんなゼッペリンの多彩な側面と、この後の作品群のヒントを楽しめる裏名盤的な1枚です。


 

コメント

でゅら〜
No.1 (2013/09/03 09:33)
オイラは後追いで聴いた派です。
A面は、これまでの総集編かつ、集大成の位置付けで、B面は、今後の展開の予習と言うか、紹介だと思って聴いてました。
tonbo1960 (著者)
No.2 (2013/09/03 19:19)
コメントありがとうございます。まさに、おっしゃる通りだと思います。なんせ当時から中古屋でも安かったのが記憶に残ってます。
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