こんにちは、苫米地英人です。
前回の生放送(4月9日)も、たくさんの方に見ていただきまして本当にありがとうございました。前回も急遽、会員限定も番組も放送させていただきました。そこでは少しギターをつま弾いているのを披露してみたり(笑)、私もさらにリラックスしてトークすることができました。
次の生放送は4月23日(火)21時からで、株式会社ドワンゴの夏野剛さんのご好意により対談させていただくことになりました。非常に楽しみにしております。予約は下記になりますので、皆さん楽しみにしておいて下さいね。
前回、放送のアシスタントで出てくれた女性についても質問が来ておりますので、改めてプロフィールの紹介をさせていただきます。彼女は私の事務所のMAXPECに所属するアーティストのMEMI(メミ)
です。http://www.maxpec.jp/artist.html
こちらが彼女のHPになります。http://www.memi87dream.com/
前回、前々回と出てくれたアシスタントのマリアムが所用で来られなかったため、急遽出てくれました。彼女のほうも、是非お見知りおきを。
前回で生放送を3回行い、たくさんの方に見ていただき、たいへん手応えを感じているところです。皆さんから感想や質問のメールを頂いたり、皆さんが書き込んでくださるコメントを拝見したりもできて、私にとっても素晴らしい体験です。心から御礼申し上げます。
悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。
drtomabech@gmail.com
このメールアドレスがメルマガ運営部のアドレスになります。こちらにいただいたメールは、運営部が管理しますのよろしくお願いいたします。
さて、今回は人間関係の悩みについてです。メールでのご相談を拝見していると、どうも職場や仕事先、そして家族や友人についての人間関係で悩んでいる方が非常に多いですね。春は出会いと別れの季節なので、環境がガラリと変わり、戸惑っている方も多いのでしょう。メールを見ていると、悩んでいる皆さんに共通しているのは「自分に自信がない」ことです。つまり「奴隷脳」になりやすい状況になっています。この「奴隷脳」を今すぐ排除すること。これで、人間関係の悩みはかなり改善されると私は考えています。
私には息子が1人いますが、彼を育てるに当たり、一番大事にしているのは「自分で自分の人生を選択できる子に育てる」ことです。そのためには彼が「自信を持って自由意志を発揮できる」ようになるよう育てねばなりません。
ここで私が皆さんに言いたいのは「会社や上司の言うことを聞く社員が優秀」だと思わないように、ということです。
そして、人間はもともと1人ひとり違っていて当たり前だと改めて認識すること。「他の同期と比べて自分は協調性がないから可愛がられないのか」「自分の性格が暗く、ルックスも地味だから嫌われるのか」など、無駄に落ち込まず、自分らしさを失わず、それでいて目の前にある仕事を、楽しみながら、のびのびと頑張ればいいのです。
子育てに関しても、「手がかかろうがかからなかろうが、他人の子との違いを気にせず、その子の持ち味をおしつぶさずのびのび育てる」。これを実践できれば、とりあえず「奴隷脳」になるリスクは回避できるでしょう。
「奴隷脳」は取り返しのつかない事態になることも…
いちばんダメなのは、「怒られぬよう、目立たないように個性をおしつぶして、他人の批判や、他人との優越をいつも気にしつつ生活を送る」です。
人間など、価値観が違うので、懸命に仕事をすれなするほど衝突があって当たり前です。上司の言うことをホイホイ何でも聞くような社員は想像力が無くて、逆に無能ではないかと心配したほうがいい。
そう、あなたは1つの人格で、会社や親のものではありません。それをはき違えて、社員や子どもを自分たちの思うように私物化している上司、そして親が世の中に蔓延しています。
これをやってしまうと、天才から一番遠い「奴隷脳」を持つ人間が生まれてしまいます。「奴隷脳」とは、思考停止状態で自分で物を考えず、人のいいなりになってしまう無気力な脳のことを言います。「奴隷脳」を持つ人間は、自己評価がとても低くなってしまいます。そうなるとどうなるか?下手をすれば犯罪を犯すような、道を踏み外してしまう人間に育つ危険性があるのです。
なぜかというと、多くの犯罪者に共通するのが「自己評価の低さ」だからです。そしてその自己評価の低さは、おおかたの場合、子どもの時に親やまわりの大人に植え付けられ、そのまま回復することなく歳を重ねてしまうのです。
「自分なんて生まれてこなければよかった」という低い自己評価が、やがて「自分をこんな目にあわせた社会に復讐してやりたい」といった自暴自棄な犯罪へとつながっていくのです。
昨今、ニュースを騒がせている無差別通り魔殺人の犯人たちも、ほとんど全員、子どもの頃から自己評価が低くなる環境に置かれ続けていました。その結果が「他人を巻き込んでの自殺」であり、無差別殺人だったのです。
これは極端な例だと思うかもしれませんが、そうした事件をなくすためにも、子どもの教育は非常に大切だと私は考えています。だからこそ、子どもの時から自己イメージを高くする訓練が必要なのです。 もしあなたが親、または部下がいるような社会的立場であったならば、社会的責任からも、我が子や部下を「自分で考えて自分の自己責任で自由に行動する人間」に育てるよう努めましょう。
いちばんダメなのは「手がかからないように個性をおしつぶして
他人との優越をいつも気にしつつ育てる」こと
そうなると「奴隷脳」を生み出してしまう!!
さらに、親御さん、または部下や後輩を指導する立場にある人にも言いたいのですが、「長所を伸ばして短所をなくす」という考え方ではいけません。「個性」という概念は他の人間と比較してその人物らしさを発見することで、もともと個性的な人間を他人の人間と比較することは無意味です。
そして「こうなって欲しい」と押しつけるのはダメなのです。「目標を持たせてそこに導くようコントロール」するのです。それが正しい指導者の姿勢です。
さらにお伝えしたいのは「自分の固定観念や価値観を他人に押しつけない」ことです。
世の中の状況は刻々と変わっています。私もみなさんもそうですが、今から20年後の日本の経済状況がどうなっているかなど、誰にもわかりません。したがって、どんな職業につけばいいかや、どこの会社に入っていたらいいかなどわからない。 よく、悪い親がやりがちなのが、子どもに「職業のすり込み」をしてしまうことです。政治家や医者など、いわゆるエリートと呼ばれ、自分や伴侶の職業に自信を持っている人たちに多いのですが、子どもが小さいうちから「将来、あなたは○○になるのよ。そのために勉強しなきゃね」と強制してしまうのです。これは非常によくないことです。なぜかというと、子どもから自発的に出た「希望」ではないからです。
もし、あなたのお子さんが「小さいころに大病をわずらい、その際にお医者さんにやさしくしてもらったので将来は医者になりたい」といった希望を持ったなら、おおいに応援すれば良いし、なんの問題もありません。
しかし「お医者さんにならなければいけない」と親に押しつけられると、ただ親の希望を叶えるため、親を失望させたくないためだけに勉強をするという、「奴隷脳」になってしまうのです。
奴隷化してしまった人間は思考停止するので、知らず知らずのうちに仕事や勉強よりも自分の興味があること(遊びや趣味)に気持ちが行きがちで、本業がおろそかになります。もちろん、学力や仕事のレベルは下がるし、親や上司には怒られるし、しかし本人的には「押しつけられてしぶしぶ勉強や仕事をしている=イヤなことをさせられている」という認識なので、親や会社への不信感がつのり、からだや心の不調へとつながっていきます。まさに負のスパイラル現象です。そして挫折した際は、そもそも自分の意思で過酷な状況に耐えてきたわけではないので、それを強制させられたとして親や上司への憎しみが爆発する可能性が高いのです。もちろん、「奴隷脳」は「天才脳」と真逆の方向性です。一刻も早く軌道修正が必要です。
親や上司を失望させたくないためだけに
勉強や仕事をするという「奴隷脳」になってしまう
あなたのまわりの「ドリームキラー」に気をつけろ
このように、自分の固定観念を他人に押しつけ、他人の可能性を奪って奴隷脳にしてしまう人たちのことを「ドリームキラー」と呼びます。文字通り、他人の夢を殺してしまうのです。 子どもにとっては、そういった存在が親である確率がとても高く、その次が学校の教師、友人などです。成人しても、上司にドリームキラーになられる可能性があるのです。もし、あなたがドリームキラーを周囲で発見したら、すぐに自分の身を守らねばなりません。
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