苫米地英人のハッピー脳メルマガ

“デキる男”の秘密は「ストレス解消法」にある!!

2013/03/18 17:46 投稿

コメント:2

  • タグ:
  • ドーパミン
  • セロトニン
  • アドレナリン
  • ベータエンドルフィン

 こんにちは、苫米地英人です。先日の3月14日の放送時は、たくさんの方に生放送を見ていただきまして、本当にありがとうございました。

 次回は3月27日(水)21時〜22時放送を予定しております。


 さて、今回は仕事などの作業を円滑に進めるために必要な方法、「精神のリラックス法」です。あなたが学生でも社会人でも、勉強や仕事、人間関係のストレスで息抜きしたくなるときがあるでしょう。

 たとえばあなたが仕事のノルマで追い込まれているとしましょう。きっと強いストレスや不安を感じているはずです。しかもストレスを感じたりイライラしていると自分のことやまわりの状況を客観的にみることができず、仕事は進まず質も落ちるなど悪化します。ネガティブスパイラルに陥ってしまうのです。こんなときこそ脳はドーパミン(快楽や意欲がわく脳内ホルモン)が欲しくなります。

 ここでは、脳の仕組みと〝快〟の感情を呼び起こすドーパミンの関係についてご説明しつつ、ストレス解消法をお教えしていきましょう。

 



ストレスでドーパミンが分泌過剰になると

〝過食症〟になってしまう



 ドーパミンとは脳内の神経伝達物質で、いわゆる〝意欲〟〝快楽〟を増進してくれます。

 ドーパミンの出し方はいろいろあります。例えば食事をすると脳内からドーパミンがたくさん分泌されます。他にも、外界の刺激から分泌されることもあります。自分の好きな食べ物の写真を見ただけでも出ますし、お金が好きなかたは「激安」という文字だけでドーパミンが出たりします。

 しかし、ドーパミンはストレスによりたくさん分泌してしまうこともあります。分泌過剰になっていると、お腹はいっぱいなのに食欲がコントロールできないため食べ続けてしまい、過食症の症状がでる人がいます。

 なぜかというと、ストレスによるドーパミンは分泌が過剰になっているのに、同じく脳内の神経伝達物質セロトニンの分泌量が減るため、満腹を感じられなくて食べてしまうのです。またセロトニンは気持ちをおだやかにする働きがあるため、分泌量が減るとイライラしてしまうのです。

 ですので、今回はうまくドーパミンとセロトニンの分泌量のバランスが取れるドーパミンの出し方を教えます



バランスよくドーパミンとセロトニンを出す3つの方法



 ドーパミンを出す方法は、外界から刺激を与える方法と、脳自体の自然な働きで出す方法があります。

 まずは、外界から何らかの刺激を与えて脳内でドーパミンが出るように働きかける方法からみていきましょう。それらには以下のような方法があります。


 1、運動する

 2、糖分(チョコレートやキャラメルなど)を摂取する

 3、カフェイン(コーヒーや紅茶など)を摂取する


 これらの方法をとることで、脳内でドーパミンが分泌され、ドーパミンが大量に出るとそれを抑制するためにセロトニンも出てくるから体は満足します。

 どの方法に関してもたくさん摂取すると依存状態になりますが、依存することに問題があるわけではなく、依存に伴って健康被害や金銭被害はないので大丈夫です。




運動は心地よい興奮と疲れをもたらす良きストレス解消法


 それでは、まずは運動でドーパミンを出す方法から説明しましょう。

 ドーパミンは運動をうながす神経伝達物質であるため、体を動かすことでドーパミンが大量に分泌されるようになります。ドーパミンは運動時の緊張状態を作り、交感神経優位(自律神経が緊張していること)の状態となります。交感神経系とは自律神経系の1つで、「闘争と逃走の神経」などとも呼ばれるように、激しい活動を行っているときに活性化します。

 またドーパミンは、同じく神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンの前駆体としての役割もあります。アドレナリンは「闘争か逃走か」のホルモンと呼ばれるように、動物が獲物を補食するときや敵から身を守るときに必要なストレスを全身の器官に引き起こす働きがある興奮物質です。

 ノルアドレナリンも同じく興奮物質で、不安や恐怖、覚醒や集中を引き起こします。さらに負荷のきつい運動をすると、神経伝達物質のひとつであり「脳内麻薬」とも称されるベータエンドルフィンが分泌されます。ベータエンドルフィンが分泌されると、痛みや苦しみが和らぎ、長距離ランナーのランナーズハイのような「苦しいのに気持ちが良い」状態になります。

 このように、運動することでこうした体に興奮や緊張をもたらす物質が大量に分泌され、そしてそれらを抑制するためにセロトニンも大量に分泌されます。すると副交感神経のリラックス状態となり幸せの感情や心地よい感情に包まれます。

 つまり、運動をすることで「ドーパミン→セロトニン」経路だけでなく「アドレナリン→セロトニン」経路や「ベータエンドルフィン→セロトニン」経路も活性化して、脳内で十分なドーパミン・セロトニンが分泌されることになります。

 ですので、あなたがストレスで暗くなってしまって時は、夏ならプール、冬ならスキーといった、季節を感じ、自然とたわむれることができるようなスポーツに行ったりするのが、気が晴れる効果的な方法です。家の近くでマラソンやキャッチボール、テニスでの壁打ちでもかまいません。運動にはたいした依存性はありません。過度にやりすぎることで怪我やゆがみの原因になりますが、上手にコントロールしながらやればいいでしょう。


 

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

過食症になっていたので非常に助かりました。
(早速お腹が空いた時にココアを飲んだところ満たされました。)
ありがとうございます。

No.1 141ヶ月前

はーい!ヨガ毎晩実践中!瞑想も大好きなんです!妄想ではダメでしょうか?

No.2 141ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

苫米地英人チャンネル

苫米地英人チャンネル

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細