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「みそら」黒澤悠大監督インタビュー

2021/04/18 00:00 投稿

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東京インディペンデント映画祭・第1弾は東京神田神保町映画祭スタッフによる
推薦作品をニコニコチャンネル(動画配信サイト)「東京ヘッズ」から配信いたします。


今回は映画祭スタッフで女優、監督・望月葉子さんの推薦する
黒澤悠大監督
「みそら」をご紹介。
配信と併せて監督インタビューをどうぞお楽しみください!

本編は会員登録(550円/月額)後に、ご覧いただけます。


みそら」 68分 監督:黒澤悠大

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<あらすじ>
仕事をクビになり恋人にも浮気されたサキが、
その浮気相手であるヨーコからの空き巣に誘われ付いていく。
そこは貴金属店を営んでいたヨーコの実家で、
そこにはいるはずのなかったヨーコの弟のサトシがいた。

<キャスト>
加藤 才紀子 宮内 杏子 金井 浩人 原 雄次郎 
小澤 雄志 斎藤 達矢 五十嵐 美紀


4/25(日)~5/1(土)「みそら」 68分 監督:黒澤悠大
 URL⇒https://sp.nicovideo.jp/watch/1617512525 
※期間以外は表示できませんのでご注意ください




黒澤悠大(くろさわ ゆうた)
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都内大学を卒業後、ENBUゼミナールに入学。
現在、吉田正樹事務所所属。
@KurosawaYuta



本日はよろしくお願いします!

ENBUゼミナールに入学した経緯は?
就活も差し掛かった頃に何かを作りたいとは思っていたんです。
ただ自分には何を作れるのかも分からなくて、文章を書こうと思っても書けない、 漫画を書こうにも絵が描けない。
それなら最近観るようになった映画はどうかと思って自分で短編を撮ってみました。
それを作った時に、これは自分にも作れるものなのではないかと思い込んで、
そこから映画を学べる所を探し始めました。
その時に検索に引っかかったのがENBUゼミナールです。
通っていたのが普通の4年制大学でつても何もなかったので勢いで卒業後に入学を決めました。僕の時は市井昌秀監督が講師でした。


ENBUゼミナールの授業で印象に残っている授業はありましたか
市井監督は生徒一人一人が作りたいと思う映画にとても真摯に向かい合ってくれました。
市井監督から俳優の方と誠実に向き合うこと、脚本は論理だと言うことを学びました。
藤井三千監督との出会いも自分の中ではENBUゼミナールに行った意味があったなと思えることです。考えてみると、授業よりもその時に周りにいた人たちと一緒に映画に向かい合った時間が印象に残ってますね。かけがえのない時間を過ごせたなと思っています。


脚本はどのように書いていったのでしょうか
撮影をしたのが2017年の夏でした。その頃に働いていた場所が渋谷だったので渋谷を撮りたいと考えたのが始まりです。
それと震災のことを描かないとならないとも考えていたので、周囲を気にせず時間をかけて撮影可能な実家があることを鑑みての仙台で撮ることも同時に推考しました。
毎日渋谷の雑踏を歩いていたからか、最初に浮かんだのは人が1人スクランブル交差点にいるというありがちなシーンです。
ただ撮るだけでキャッチー且つそれっぽいものに成り得てしまう場所をどのように物語に落とし込むかを考えながら脚本を書いていきました。音楽をよく聴くのですが、この脚本を書く時には特に安藤裕子さんの「アメリカンリバー」とbutajiさんの「サンデーモーニング」が脚本を進める助けになりました。


個人的に好きなシーンがキッチンで姉と弟が立っている姿と、3人で朝ごはんを食べるシーンなのですが、もともと台詞はあったんでしょうか

僕の中でもキッチンに立つ姉弟は満足のいくシーンの一つです。朝ごはんのシーンは「いただきます」という台詞以降は全く書いてないです。
席に着くまでの動きを決めてあとは3人に食べてもらいました。


全体的に作品が繊細で丁寧な印象だったので、繊細に撮る方なんだなという印象を受けました
撮影の山田笑子さんと照明の柴田裕哉さんの技量が無かったら撮り得ないものになりました。
録音の内田達也さん、ヘアメイクの本田菜央さん、この映画に関わって下さった全員がひたむきに向かい合ってくれたおかげだと思います。

 

撮影中のエピソードはありますか
ハプニングはたくさんありました。途中で物理的にここからどう撮るの?っていう事態も起こりましたし。単に運の良さで乗り越えられたことが多くあったのでそれはここからの課題です。


印象に残ってるシーンはありますか
思いもしなかったものが撮れたシーンは印象に残ってますね。最後のスクランブル交差点のシーンがそれなんですが、カメラで捉えていた加藤さんがふっと消えていなくなって「あ、これが良い」と思って脚本から変更しました。
先ほど好きなシーンとして上げていただいた、キッチンでの姉弟のシーンもそうです。
金井さんが脚本を読み取って脚本にはない行動をしてくれました。
それがあまりにも素晴らしくて驚きました。


金井さんの泣くお芝居が繊細で。演出は何かされたんでしょうか
全くと言っていいほどしてないです。撮影に入る前にリハーサルはしました。
出演者やスタッフの方達と集まって、抜粋した何シーンかを繰り返しました。
出演者の方と演じる登場人物のすり合わせをしました。


OKかNGを決める時、何か迷う部分はあったりしましたか
迷うことは多くあります。OKかNGかという基準を自信を持って出さなくてはならないと思うので迷っていないフリをすることもあります。
ただ自分の中で基準を持ちながらも意固地にならずに、迷ったらみんなと迷っていることを共有して進んでいくことも大事なのではないかなと思います。


3人のキャスティングはどのように決めましたか
この映画の撮影の1〜2年ほど前に藤井三千監督のワークショップの手伝いに行っていて、その時に金井さんと加藤さんにお会いしました。
その時からいつかお二人に出演していただきたいと思っていたので、この脚本を書く時には2人の声や口調を思い浮かべながら書いていたような気がします。
宮内さんには、姉の役を探していた時に宮内さんが出演している映画に関わる機会があって声をかけさせていただきました。


他の方に脚本や編集を見てもらい、いただいたアドバイスで取り入れたものはありますか
あります。はじめは東京から仙台へと向かうシーンを長く入れていたんです。
同期の都楳勝監督に「ここいらないんじゃない?」と脚本段階から言われたのですが、
僕は絶対にいると思って撮影もしました。
けれど、
編集を終えた物を何度も見てると収まりが悪いことに気づいて最終的に削ることにしました。

脚本も編集も多くの方に見ていただいて取り入れたアドバイスもありますし、
取り入れなかったものもあります。


力を入れたシーンはありますか?
全体を通して、主人公をどうやって1人であるという状況に追い詰めるかっていうことを考えました。主人公が直面する他者との関係性などからの疎外を、日常の何気ない事柄からはっきりとどのように表すかに力を入れました。


映画の世界に入りたいと思ったきっかけはなんですか?
大学2年の頃くらいに、映画好きの友人が出来てそれで僕も映画を観るようになりました。
きっかけは間違いなくその友人との出会いだと思います。
適当に見ていた頃にウォン・カーウァイ監督の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」に衝撃を受けて映画にとても興味を持つようになりました。


映画を撮る上で大切にしていることはありますか
書かれた台詞を言うことになる役者の方の声を聞くことを大切にしてるんだと思います。
僕がどれだけ出演者の方の声をイメージして台詞を書いても、実際に聞いたら違かったりします。それはそもそも言えない言葉を台詞として書いている可能性も出てきます。
ですので声を聞くこと。それと、1つのシーンのその後ですかね、あるシーンで散々散らかした部屋があるならそれを片付ける誰かがいるということを汲み上げる。
そこにあるはずの感情を映す映さないに関わらず大切に出来たらと思います。


本日は有難うございました。次回作も楽しみにしております。



インタビュー・文:望月葉子(もちづきようこ)

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俳優、映画監督として活動をしています。

-主な出演作- 「誰も住んでいない家」(植地美鳩監督)
「ハッピートイ」(平波亘監督)
「せんそうの国の恋人たち」(成瀬都香監督)
「PINK」(谷口恒平監督)
ライトニングブリザードMV「Here」

-監督作品- 「月が満ちる時」 「言葉のゆくえ」 「望夢の空」 「親子の河」

旅すること、写真を撮ることが好きです。 もちろん映画も。 好きな映画は「鬼龍院花子の生涯」「空気人形」「人魚伝説」「天使のはらわた 赤い教室」
「喜劇特出しヒモ天国」「マグノリアの花たち」「マディソン郡の橋」「ジョゼと虎と魚たち」などなど。。



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