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プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明 54分~を見て

2021/03/29 07:23 投稿

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こんにちは

 昨日3月28日の岡田斗司夫さんの配信面白かったです。
 今回のシンエヴァンゲリオンでは絵コンテを用意しないで
制作をしていましたね。それについて庵野さんはあらかじめ
絵コンテがあるとそれ以上のものが出てこないから
想像の中で作られた面白くないものになってしまう。
だから絵コンテを用意しないって言ってました。
 けれどそれ、オネアミスの翼でやっていたことなんだと
岡田さんが言ってました。
 オネアミスの翼の山賀監督が絵コンテをなかなか用意しないのを
当時の庵野さんは「監督というのは絵コンテを用意してスタッフに
こういう映画にするんだということを示さなきゃいけないんです。」
といって非難していたらしいです。
岡田:「それを40年たって今庵野がやるのか。」
 やっぱり岡田斗司夫さんの立ち位置から見るといろんな積み上げがあって
お話が面白いですね。

 では、前にかいた続きです。
 前は、テレビのエヴァンゲリオンの最終回に非難が飛び交って
庵野をどうやって殺すかといったスレッドまでが立ち、
庵野さんが自殺を考えたこともあった。そこに手を差し伸べたのが
スタジオジブリの鈴木さんだったというところまででした。

鈴木:「ちょっとね心病んでたから、作ることが何よりの薬になる
    そう思ったんですよ。
    やっぱり前へ一歩踏み出すことじゃん。それは何かって言ったら
    企画を考えること。」
 庵野さんは鈴木さんの言葉を得て故郷を舞台にした実写映画を撮ったそうです。
 その後、アニメ制作に戻ってきたそうです。しかし、そこには
クリエイターならではの壁があったようです。
庵野:「全部やってたらエヴァの二番煎じになる。
    エヴァンゲリオンのセルフパロディみたいになっちゃう。」
    「エヴァが自分が面白いと思ってたものを全部そこに入れちゃったから
    新しく自分が面白いと思うものを入れようとしても、やっぱ
     どっかエヴァみたいなものになっちゃう。」
 自分が作ったものが上限になって、そこを抜け出せずにいる苦しみは
クリエイターには必ず感じる壁だと思います。
 番組ナレーションではそのことに
「決着をつけるべく映画としてつくりなおすことにした。」
と語りました。
ナレーション:「でも、三本の映画を世に送り出し完結編となる新作に
        とりかかったとき、恐れていたことが起きた。」
       「庵野さんは壊れた。スタジオに来られなくなった。」
番組スタッフ:「壊れるていうのは何が庵野さんを壊してるんですか?」
庵野:「全部吐き出しちゃうから。
    全身全霊欠けないと面白いものになんないから
    自分にできることは全部やっておかないと
    なるべく面白いものインしたいというだけ、とそう、思いますよ。」

ナレーション:「4年の歳月を経て庵野さんは再びエヴァンゲリオンに
        とりかかった。」
庵野:「もういいかなとは思えなかった。作れないってのはあったけど、
    作りたくないにはなかなかならなかった。
    始めちゃったんで終わらす義務がある。それはあの、自分に対しても
    スタッフに対しても、まあ一番大きいのはお客さんに対して。」
 つまらない話ですが、これを聞いたとき、うちの押入れの上の天袋に
押し込めてある”罪プラ”が頭をよぎりました。ぜんぜん庵野さんとは
くらべものにはなりませんが、なんか、もういいかなとは思えない、
作りたくないわけでもない、まだ捨てないのは、買っちゃったから
ちゃんと作らなきゃって自分への義務感、というところで小さい共感を
覚えました。

ナレーション:「庵野さんは正直すぎるほど、正直な人だった。」
 これは先に鈴木さんがインタビューに答えていっていたことでしたね。
ナレーション:「むき出しの魂ゆえの痛み。
        でも、だからこそその映画は人の心を打つ。」
”むき出しの魂ゆえの痛み”。なんかNHKがまとめに入ってるなあという感じです。
キャッチな言葉を入れたがっているなあと思いました。
盛り上げようとしているんですね。
むしろここまでに、正直すぎるほど正直な人、ってことを
言ってきているのですから、嘘を混ぜることを否定して正直に作ろうとする苦悩、
でもだからこを、その映画に人は心を打つ、のほうがなんだか
言葉のつながりがいいように思うのです。だからむき出しの魂とか言われると
逆にさめてしまいます。

庵野:「今回はちゃんと終わると思います。ていうか、終わるし終わらせられる。」
庵野:「それは、なんか、自分が少し大きくなれたからかなと思います。
    自分の状況と作品がリンクするから、ポジティブな方向に行くんので
    自分の中にそれがないといけない。
    じゃないと、それは嘘になっちゃうから。
    自分の中にあるものが、作品の中に入ってるので、それは本物になる。」

場面はスタッフミーティングです。
第一声は鶴巻監督さん。
鶴巻:「何をしようとしてるのかわからないからってことなんだけどぉ。」
庵野:「僕としては、もうちょっと理解されてると思ってたんだよ。
    それが全く理解されていないってことがわかったから、困ったなあと。
    理解されていないっていうのがね。」
そして庵野さんは脚本からやり直すと言ったそうです。

鶴巻:「まずい、まずいです。結構大変です。スケジュール変わって。」
杉谷プロデューサー:「過去最大級にやばいんじゃないですかね。」
2か月がたっても庵野さんからは脚本が上がってこない。

 お酒の場で、庵野さんとスタッフが話をしています。
「こればっかりは納得してものを出してもらいたいところなので時間かかっても

庵野:「それでもタイムリミットがあるんで
    まあ思いつかない。
    なかなかねえ、神様がおりてこない。」

ナレーション:「日を追うごとに庵野の表情が険しくなっていった。」
 たしかに、だんだんと宮崎さんの表情みたいになってきています。

庵野:「全体的に面白くない。
    ここは引いててほしい、…… これは引き過ぎ、……今のは寄り過ぎてる、
    つまり、寄り引きが全部逆の印象なの
    だから前のほうが何やってるのかよくわかったよ。」
 ここまでに作った部分の映像を見ながら庵野さんがダメ出しをしています。
庵野:「まだチャレンジするよゆうあります?」
松井:「はい。…やります。」

松井:「やるしかないですからね。もう庵野さんにもよく
    命削ってでも頑張りますって言っちゃったから。
    作品ってそういうもんでしょって思いますけどね。
    物を作るってそういうことでしょって。」
 これきついなあ。いえ、NHKの番組スタッフがきついなあって思いました。
 番組スタッフだって番組を作ってるわけですから、目の前で
こういわれて、それを実際に目の前で見ているんですからね。
 これを番組にするとき、手を抜くなんてありえない、妥協すら
許されないぞって、番組スタッフにも杭を打たれたような感じですよね。

庵野:「映画の監督に必要なことって覚悟だけだと思うので
    全部自分の責任っていうか、自分のせいにされる
    覚悟があるかどうか。」
   「満足しないっていうことです。ずっと探っていきたいと。
    もうこれで決まったから、ここまでっていうふうにはしたくない。」
番組スタッフ:「どこで線を引くんですか?」
庵野:「締め切りです。」
 締め切りが無かったら無限に作り直して、無限に良いものを作って
行くんでしょうねえ、きっと。

 その締め切りぎりぎりになって、庵野さんが残っていた脚本の
やり直しを上げてきました。
庵野:「でも、ほんとに今回はぎりぎりだから」
スタッフ「はい」
庵野:「5月いっぱいでD(パート)までそろってないと、もう
    もう間に合わない。絶対間に合わない。」
スタッフ:「そうですね。」
庵野:「ここでデッドラインだと僕は自分で思ってる。」
    「作り上げることが最優先。」


鶴巻:「まあ、庵野もやっぱり重荷なんじゃないですか。
    やっぱり、完結しなかったじゃないかとか言われたり、
    その、何年でも待ちますって言われる、ファンにね、
    言われたりするのも重荷なんじゃないですか。
    早く踏ん切りをつけたいというか、もう荷物を降ろして
    軽くなりたいっていうか、みたいのがあるから何とか
    作りきろうって思ってるんじゃないかなと思いますね。」

緒方さんが台本を見ながら庵野さんと話しています。
緒方:「最後、ここから違う物語が始まんないんですか?」
庵野:「物語は始まらないですね。
    寂しいけど、まあ卒業。卒業は必ずくるから。」
緒方:「はい。」
庵野:「僕のエヴァはこれで終わり。」

 次は三石さんとのアフレコ現場でのやり取りです。
庵野:「ここはねもう、三石さんが納得すればいいから。
    もう、最後なんで。三石さんが自分で泣いたらそれでいいよ。」
言われた三石さんは目元にハンカチを当ててます。
三石:「どうしたらいいんだろうね」
   「どうしよっか、どうしよっか」
    「あんまりほんとうは私は泣き過ぎたくないです。」

 そして、宮村さんには
庵野:「好きにやって」
宮村:「えーーーーーーーー へへへへへへ。」
庵野:「僕を泣かせて。泣かせてください。」
宮村:「えーーーーーぇえ。」
庵野:「君ならできるよ。」

 ここで1時間と10分です。
 番組終了までもう少しです。
 続きはまた書きます。

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